あんな食パンのサンドイッチってイタリアにもあるんだ。。。



「というわけでありますから!」


小噺でどっと湧かせて本筋に戻ろうとした志ん生さんが、「何の噺してんだかわかんなくなっちゃった」と、観客を志ん生ワールドのいい湯加減で和ませた後、ちょっとの間を置いてすかさず切り返して冒頭のセリフ。でまた大ウケ。

名人芸かくもたらんや。


前回の投稿はえ〜と、い、1月。。。

サボりましたねー。


前回、「サスペリア」シナプス版UHDのあまりの素晴らしさ、目も眩む極彩色にいたく感動したというのをお話ししましたが、シナプスサイトや色々調べてみると、実に4年もかけてレストアしたんだそうな。


最初に2年かけて行った4Kスキャンがダメで、別所でもう一度やり直しと。そして、色修正とそれにお墨付きを与えたのが、撮影監督のルチアーノトヴォリ(アルジェント作では本作と「シャドー」も手がけた)なんだそうで、「ヴィジュアルホラーの金字塔」へのリスペクトと、極彩色の迷宮に一点のほころびも許すまじといった矜持の賜物が、この素晴らしきクオリティの実現なのですな。



さて、とすると改めて、「サスペリアPART2 4Kレストア 日本公開45周年記念 UHD」(以下45周年UHDとします)は、果たしてどうだったのでしょう?

あのシナプス版「サスペリア」を観ちゃった今となってはそう思うのが人情でしょう。

『人はね、何を置いても人情ですよ』

ほら、志ん生さんも言ってます。


45周年UHDは『たしかに合格点でしたが(ちょっと含みがあります)/ 引っ掛かるところがある』と前回書いたところのお話です。


あら探しといえばそうなのですが、あのシナプス版を観ちゃったらね〜。

お馴染みこの冒頭シーン。
奥に映る壁が、青だったり黄色掛かったりとハレーションを起こしているように見えます。なんでしょコレ⁈


そしてこの動画の冒頭をご覧ください(こちらはYouTubeからの引用)。
エロスパーニ演じるナイスキャラの警部が、黒いメノラーのモチーフの壁に向かって肩を左右に揺らしてのしのしと歩いています。その壁の間接照明は綺麗なブルーですね?
なのですが、今回の45周年UHDではその綺麗な「青」が、警部の歩み一歩ずつ、肩が右に行ったり左に行ったりする度に、青だったり緑がかったりに切り替わります。
なんでしょコレ!!

先のYouTube動画やアマプラの配信ではそんな現象は起きないのですが、せっかく4K ULTRA HDになったのに何たることでしょう?

こっちの写真の方がアマプラに近いですかね。
黒いメノラー(ユダヤの七枝の燭台)のモチーフの裏側に照らされている照明は、とてもキレイな「青」です。
パー二のジャケットのネイビーもキレイですね。

せっかくの4Kレストアなのにどしてこのような事態になってしまうのでしょう?
購入して分かったのですが、この日本版も4KマスターはARROWのものだそうです。
ほじゃ、ARROWも観直してみましょか。

あちゃー、やっぱり壁紙はモヤモヤでメノラーの青照明は緑と行ったり来たりですねー。
どう見ても目立つ違和感がARROW→45周年UHDでそのままなのは、何かのっぴきならない事情でもあるのでしょうか?やるかやんないかだけのような気がしますが。

一方アマプラも再度観てみましたが、こちらは壁側も青間接照明も揺るぎなき綺麗さでした。もっとも、アマプラ版は全体的に明るすぎて、赤も赤すぎ、人の顔もツルッツルでコレはコレで「配信なんてこんなもの」なんて思ってしまうレベルかもしれません。

「シャドー」の回でも書いたかもですが、「青」の綺麗さって映画の結構なポイントなのでひっつこく書いてる次第なのです。

というわけでありますので、4Kブルーレイなどについてこれからも私感を綴ろうと思ってます。
でも、なかなかそそるソフトがないんですよね。
あそだ、サラウンドも組んでみたので、これもまたいずれ。









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