いやいや、大袈裟じゃないんですって!
スンゲー!
実はこれが届いていたのです。
米国シナプス社版、「サスペリア」UHDブルーレイです。
ところで、UHD黄色い問題の原因が判明いたしましたのでした!
え?高〜いケーブルと設定で解決したんじゃなかったの?
えーと、HDRならではの高画質を享受することには成功したのですが、全体的な黄色っぽさがなくなったわけではないのね。
よくわかるのが、最初に出てくる著作権の注意やレーベルロゴやアニメーション、これらは白が基調のものが多いのですが、これが黄色っぽいのです。
特に「注意」やWARNINGの説明文って白文字でしょ?
いきなりこれがドーンと映し出された時の「これもか...」という落胆と言ったらあなた...
そこで相も変わらずぺったらペタラコ調べていたら、「どうしてそうなるのっ⁈」の答えが出てきました。下記リンクの記事。
要はするに、多くのモニターで、
「HDR表示モードになると半ば強制的に色温度がHDRコンテンツ標準の6500Kに変更されてしまうので、発色が”黄色く濁る”ように感じてしまうのです。」
なんと、これは大ごとですぞ!!
現在検証を行なっているPHILIPSのモニターは、先の記事通りHDR信号では色温度(ホワイトバランス)の調整が効きません。
試しにHDRではない映像出力(YouTubeとか)では、5000k〜11500kまで6段階幅で調整出来ますが、上記の6500kはその中では相当黄色い方です。
ので、HDR以外では11500kで視聴していました。白はくっきり白く。
何処ぞの阿保連がそげな規格を定めたかその訳はわかりませんが、記事の通り好みの問題と言われても、極端なことを言えば、青が、緑になっちゃいかんでしょう。白が黄色くなるように。
結局プレイヤーの設定でHDR出力は「自動」のまま、しかしドルビーヴィジョンを「オフ」にすると可能になるプレイヤー側の画質調整で、ある程度の落とし所を見つけたものの、HDRの効能を生かし切れずのままではなんのソリューションにもなっていないので、記事にあった通り、モニターをHDRでも「色温度」調整が可能なテレビに買い替えることにしました。
痛い出費ですが、でもやるんだよ。もちろんハイエンド機とかは買えません。
各メーカーに「HDRでも色温度調整できますか?」と問い合わせして、価格.com等のサイトで諸々条件入れて検索、最後は実店舗で実物見てLGエレクトロニクスにしました。
HDRでどれだけ調整できるかというと、色温度はもちろん、輝度もコントラストも...
と、いろんな調整ができるのがいいですねー。
そもそもの映像モードでの「標準」ではちょっと黄色め暗めだったので、「あざやか」モードにしてあります。これは本当に鮮やか。
で、その上さらに色温度始め諸々細かく調整できるのですから言うことないですねー。
現在は輝度はそのままに、黒調整を「60」にしてあります。デフォルトの50だと、表情の違う黒の差が分かりにくいので。
そしてさらに、今のテレビってスゴいのねーとビックリしたのが、「TruMotion」というのを設定すると、フィルム撮りの映像が、まるでヴィデオ映像のようにヌルっと動きが滑らかになるというもの。
以前ご紹介したこちらも多分そういう技術なのでしょう。
たま〜にこういう映像がYouTubeに上がってはすぐ消えちゃったりしますね。
モンタレイのジミヘンとか、座頭市とか。
AIを使った技術と聞いたことがあります。今回購入したテレビの箱にもやたらと"AI"って表記されています。
こんな技術が、さして高くもないお茶の間用テレビでやってきたなんて、何か初めて21世紀を実感できた気分です。四半世紀近く経ってからね。
アルジェントの70年代なんてもろフィルムでアナログの時代ですし、テレビ時代劇も基本フィルム撮りです。
それがこんな風にヌルッとしたある意味リアルな映像になり、しかもバッチリ鮮やかな色彩と緻密な映像なんですから、「なんじゃこりゃ〜」とびっくりすると同時に、新しい楽しみ方ができた嬉しさで感無量です。
もちろん、TruMotionをオフにすれば、フィルム特有の動きに戻ります。
そんな最中に届いたのが、冒頭の「サスペリア」シナプス版でした。
年末に出たPROFONDO ROSSO/サスペリアpart2UDH Blu-ray + Blu-ray 4枚組はたしかに合格点でしたが(ちょっと含みがあります、これはまた次回ね)、「サスペリア」の方は良質なものがブルーレイ以降リリースされていませんでした。
こりゃテレビ側でなんとかできるレベルではありますまい。
この状態で劇場公開もしたそうで、そりゃ怒るわな。
そんな中比較対象として挙げられていたのが、シナプス版なのです。
*しかしジャケはヒドイですな。唯一の弱点でしょうか。
スンゲー!
ホントに大袈裟じゃなく、メチャクチャ綺麗!!
シネフィル版DVDのコピーを借りるなら、まさに『99分間の極彩色の迷宮』。
実はPROFONDO ROSSO/サスペリアpart2UDH Blu-rayには引っ掛かるところがあるのですが、こちらは完璧です!
本当に99分間極彩色が続きます。
このテレビはスクリーンショットが出来ないので、その鮮やかさをお伝えできないのが残念ですが、試しにiPhoneで画面を撮ってみました。
オープニングの空港のシーンからして登場人物の衣装が色とりどりなのは、テクニカラーの色彩効果を狙って、ですよね。
ちなみに左端に座ってる「あっち側」のガキンチョは、PROFONDO ROSSO/サスペリアpart2に出てくる少年時代のカルロを演じたのと同じ人物だそうです。
で、このシナプス版ですが、もちろんアメリカ盤なので日本語字幕は無し。
でも話の筋や大方のセリフは頭に入ってる方も多いでしょう。
そんなマニアの方は、しょーもない上記日本版で悔しい思いをするくらいなら、シナプス版で『ヴィジュアルホラーの金字塔』をじっくり味わう方がオススメですよ。英語字幕もあるし、史上最強のクオリティと言えましょう!
シナプスのサイトによると、オリジナルネガから起こしたシナプス独自の4Kリマスタリングだそうで、スゴい技術と確かな仕事ですな。
ならば「TENEBRAE(シャドー)」のUHDも出しているからそっちも買っちゃおうかと思いましたが、よく読んだら『ARROWと共同でマスタリング』とありましたので思いとどまりました。
ちなみに私はamazon Japanで買いましたが、予定到着日を過ぎてもなかなか到着せず、いっそ別のところを探しましょかと、キャンセルを入れて処理の確認を待っていたら突然届いてびっくり。
シナプスのサイトには、『リージョンフリーだからアメリカ国内にしか発送しないよー』というような注釈があります。ので、日本にちゃんと送ってくれる通販サイトの方が確実でしょうね。
さぁ、ではこのシナプスマスターの日本盤をどうやって出すかでしょうね。
「50周年」となる2027年までにはなんとかしましょうぜ。
かつて「聖典」ともいえる「サスペリアアルティメットコレクションBOX」をリリースしたシネフィルさんは、最近こういうお仕事はされていないのでしょうか?
はっ!
「50周年記念盤:サスペリアアルティメットコレクションUHD blu-ray BOX」
ですよ!『聖典』の進化版UHD blu-rayです!!
ぜひお願いします。
その際には「PROFONDO ROSSO/サスペリアpart2」の気になるポイントもバッチリ修正して
シナプス版に負けないクオリティで!だってシネフィルの『聖典』DVDではその部分はバッチリだったのですから。
で、そのポイントとは...
これはまた次回ね。
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