またも池袋
「アルジェントに血の喝采を」
どっかで聞いたようなコピーがついていますが、アルジェント特集上映!先ずは目出度いですね。
で、今日はこちらです。
世界中にアルジェントの名を轟かせた、最もメジャー作にして金字塔!
池袋駅降りてすたこら歩いて、四面塔にこんにちはして金字塔を観に新文芸坐までやってきました(前回はドロン&ブロンソンでしたね)。
日本公開当時の騒ぎもうっすらと覚えてますが、結局後のテレビ放映やビデオでしか触れておりませんでしたが、10代20代の頃はそれでも戦慄したものです。
さぁ、劇場で初体験、どんなもんでしょう‼︎
X(twitter)にも書きましたが、「サスペリア」こそ劇場で観ないとダメです!
それはやはり「音」ですな。
アルジェントの音へのこだわりが大変よくわかります。
前作でもジョルジオガスリーニに音楽を担当させるも、途中で起用したゴブリンのサウンド、スピード感、カッコ良さを全面に打ち出して大成功してますからね。
ちなみにそのまた前作「4匹の蝿」では、モリコーネの前に音楽をオファーしたのはディープパープル(第2期)!!
してまた結構な爆音がホールいっぱいに鳴り響く!!
翌日のPROFONDO ROSSO/サスペリアpart2もひとつ爆音で何卒よろしくです!!!
年越させてください!!!!
ゴブリンのサウンドの迫力も大変結構でしたが、ひっそりとしたセリフ等に、ちょっとしたゾクっとする音(昔風に言えば「恐怖の効果音」)が、ひらひら絡みついている様なんて、はぁ〜と感心しきり。
同時上映で観た「オペラ座血の喝采」はこんなの感じませんでしたよ。
一番ほほーと感心したのは、ミスターナーや副校長たちあっち側の連中が、校内のどこかへ歩いて向かっているとスージーとサラが気づく場面で、足音がスクリーンの左から右へコツ、コツと移動する様には、ほっほー!すげぇー!!
まるでスージー,サラ&ミーで3人で謎解きをしている様に没入出来、ぐっと惹きつけられますね。
さっきの効果音もそうですが、新文芸坐は天井近くの高い位置でこれらの音が展開されますね。わたしは大体真ん中あたりに座ってましたが。新文芸坐ご自慢のサウンドシステム面目躍如でございます。
最も、んなのサラウンドやらなんやらでいくらでもあるじゃんよーと言われてしまいそうですが、そのセンスとこだわりなんですよ肝心なのは。しかも1977年製作ですから、もろアナログの手作りですよ。手間を惜しまぬというか、こだわり抜くというのは、アルジェントの映画人としての矜持=如何に楽しませるか、なのでしょう。これはPROFONDO ROSSO/サスペリアpart2でまたお話ししましょう。
音といえば、数日前に「燃えよドラゴン」4K版というのも観たのですが、これも音が良かったですね。サスペリアのような立体感はなかったのですが、サンシャインシネマ池袋のシアター2の音響の良さか、ジョンサクソンは「シャドー」の時と全く変わらんなぁなどと思って観ていたら、最後まであっという間でした。して、熊の手のアップからラストのクレジットが終わった瞬間、思いがけないことが起きました。満席の場内(休日初日ですしね)から拍手喝采が鳴り響きましたのです!こんなのマイケルのTHIS IS IT以来ございませんでした!
いいなぁ〜やっぱ文化ってこうあるべきだよなぁ、特に名作リバイバルは。クロードルルーシュの「男と女の詩」という作品の冒頭で、刑務所内で「男と女」上映のラストで囚人たちが大拍手&満面の笑みというシーンがあるのですがそれを思い出しました。
ので、サスペリアの最後でパチパチパチと拍手したのですが、私一人ぽっち。。
ほんとは、"YOU HAVE BEEN WATCHING SUSPIRIA"が出たとこでスタンディングオベーション&大拍手、シモネッティのシンセのリズムに合わせてハンドクラップ!ぐらいの気持ちなんですけどね。
しかし、音は素晴らしかったのですが、画、特に色合いに大変不満点がございます。
皆さんは4Kマスタリングと謳われているソフトや作品の「黄色化」というのを聞いたことがありますか?
このブログでも最近取り上げてますが、なぜか知らねどそんなに黄色くなるの?ってくらい黄変してる場面が、このサスペリア4Kにもあります。
この画像はamazonレビューからの拝借ですが、まさにこんな感じ。
最初の犠牲者、麗しのパットちゃん、一世一代の名演が何でこんなに黄色いの??
ちなみに"SYNAPSE FILMS"とは、アメリカ版ブルーレイのこと。いつか欲しいと思っているのですが、結構なお値段なんですよね。
で、比較されているのは、日本版のこのジャケのUHD+ブルーレイ。
4KとかUHDとか言っても画が黄色くちゃしょがねーべ⁈しかし。。。
このジャケも肝心なシーンや人物を登場させちゃってどうすんのよ?
センス悪いというか頭が悪いデザイン。
いきなりアリダヴァリが出てくっからギョッとするんでしょ?エレナマルコス以上でしょうが!
大有名作だからみんな知ってるって?
んなこと言ってるからアルジェントの上映にはオヤジしか来ねんじゃんよ!毎回ヤんなるぜ(もっとも、昨晩は時間も遅かったせいかポツポツと女性や若い人もいましたけどね)。
それとここ。
結構な見せ場よ。これも黄色いからなんじゃないの?
この右のブルーレイの映像です。
ちなみにこれが裏ジャケ。
右が目ぇ真っ赤のブルーレイ、左がシネフィルBOXのDVD。
何か気づきませんか?
比べて右は単にコピーを打っただけ。
物を作る、良い物を作る、世に出す側の矜持が感じられるかどうかです。
実は12月に発売されるPROFONDO ROSSO/サスペリアpart2 UHD+ブルーレイが、先の頭悪いデザインを踏襲したジャケなので大変心配しているのです。
じゃ、今回のサスペリア4K上映の映像っていいとこ無かったの?といえば、黄色味が目立つ場面以外はそこそこ楽しめましたし(でもせっかくテクニカラーで撮影されたゆえの「極彩色」じゃないっしょ)、さすが大画面だけあって発見もありました。
パットちゃんが乗り込むこのエレベーターですが、三角のランプがフロアサインってのもスゲーなーと子供心に思ってましたが、3分割された下から1階、左が2階と点っていくのですが、何とそこに「1」「2」と数字が出ているのですな。これは今までの自宅視聴では気づきませんでした。
「レディース&ジェントルマン」を武道館の巨大スクリーンで観て、テイラーさんのレスポールのテイルピース側に空いているビグスビーのネジ穴を発見した時と同じ感心事でした。
さぁ今晩はPROFONDO ROSSO/サスペリアpart2の上映です。
音は昨晩のサスペリアで期待値大ですけど心配ないでしょう。画像はどうなんでしょうね?
つい先ほど『2021年の上映は4Kレストア・2K DCPでの上映でしたが今回は別の4Kレストア版マスター・4K環境での上映です』という情報も入りましたが、今晩、そして30日「PROFONDO ROSSO/サスペリアpart2」「サスペリア」の連続上映では拍手喝采となりますか否か。
そうそう、前回書きました珍しいアイテムとはこれです。
「サスペリア」レーザーディスクです!
これは別の意味で沼っていきそうなのでおいおい紹介しましょう。
ナイス「恐怖チャプター」!
「あっ!運転手の背に〜」😊(斜めビックリマークって今ないよね)
「顔面ガラス割り」😂プロレスの技みたい
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