いくつになっても


あぁ...っ!
と思わず声が出たぞー。

よもや梅雨入りかと思われたらこの暑さ。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

そんな中、今日も今日とて何をしているかといえば、このケーブルを交換してみました。

ナンジャラホイといえば、我が家のターンテーブル


SL1200MK3(かなりの年期もの)の内部からベロベロ〜っと出ている赤白ケーブルをいつか良いものに交換したいと画策していたのですが、先日のクリムゾン"RED"英国オリジナル盤入手をきっかけに、気になっていたこのケーブルに交換することに決めたのです。


「プロケーブル」のサイトから勝手に引用させていただきました。ので、画像には商品ページのリンクを貼っておきます。
もうだいぶ以前から拝見していた「プロケーブル」のサイトには、いわゆる『高級=ハイエンドオーディオ』のインチキに関する痛烈な批判が、実は昔からのプロの現場で「スタンダード」とされているケーブル等の実際の商品紹介と共に綴られているので、大変参考にさせてもらっています。

ベルデン8412とノイトリックのプラグの組み合わせは、すでに長年我が家のギターシールドの定番となっていますし、オーディオもギターも『大金払ったんだから』『ステータス』『高級グレード』がいかに音の良さからかけ離れているかは一緒だねー。というのがあらためてよくわかります。

で先のケーブルですが、商品ページにある通り、「アメリカはベルデン、イギリスはヴァイタルがスタンダード」とな。
ほほー、ヴァイタルは知りませんでした。
今や愛聴する音楽にあまり国境はありませんが、音楽に目覚めてからの特に『ロック個人史』は英国中心です。
ならばティーネイジャーなりたての初々しいロック体験が、まさに『初心』であるわけですから、その良さを再検証するためにもここはひとつヴァイタルをチョイスでしょうということに。


交換作業中は、左チャンネルのコールド側の基盤プリントを剥がしちゃったりで写真撮ってる余裕などありませんでしたが、何とか完成。
ついでにアースケーブルも取り替えましょうということで、コチラは奢ってWestern Electric!


イイですねー。下の緑矢印がそれです。


さぁ、では肝心の音はどうかというと、

あぁ...っ!

冒頭に書いた通りです。
もちろん、まずはコチラで検証。

あれっ!ブルフォードのシンバルワークが細かく聞こえるわー。シンバルのパーカッシヴな響きが、以前鳴っていた位置よりもっと上の方、天井近くで響いています。何じゃこりゃー!
シンバルが印象的といえばもちろんのお隣の「クリムゾンキングの宮殿」で、これも同様!
しかも最近スピーカーのセッティングを見直して以来、「宮殿」の中低音の響きがちょいとイマイチになったかなーという印象でしたが、これも解消。
そして何より、
「ヴォリュームを上げてもうるさくない」
オーディオのグレードアップで一番に感じるのはこれです。
実際音量は上がっているのですが、比例して「やかましく」ならないということです。
だいぶ昔になりますが、アンプを現在のLUXMAN L68Aに交換した時も同じことを感じたのを良く覚えています。
それが今回のケーブル交換でも感じられるとは!

針先でピックアップした信号をアンプに送るケーブルのグレードアップなのですから、ギターのシールドとある意味同じなのでしょうが、フラットさを求められるオーディオならばその結果は如実なのでしょう。やかましさが無くなるというのも、効果というより正常化ですかね。
ゆえに、「方向性」とか「ウン十万、ウン百万」の付加価値がつけられたケーブルには、率直に違和感感じませんか?

引き続き色んなROCK名盤を聴いて悶絶中ですが、ひとつ面白かったのがこちら。

またですか〜。
まぁまぁそう言わずに。「名盤」にはそれゆえの理由がありますし、幼少のみぎりに心に刻まれたインパクトは感性に強烈に結びついているのですから。

で、何が面白かったといえば、左の日本盤がリリースされた後に、イアンペイスとロジャーグローヴァーがマスターテープをイギリスに持ち帰ってマスタリングをし直したのが、右の英国オリジナル盤。
今までは日本盤の音の方が好みでした。最初に聴いた時のインパクトが詰まりまくっているのが日本盤と思っていましたが、今回「英国の音楽にはヴァイタル」ケーブルに交換してからあらためて聴き比べると、英国盤の方が大変良くまとまっています。比べると日本盤はギターソロ等にやかましさが感じられます(その部分は音も割れ気味?)。
ま、これは英国向きのヴァイタルならではなのかもしれませんね。

JEFF BECKのWIREDを聴いてさらに悶絶した後に、あれ?ではアメリカ的HiFiサウンドにはドデショ?とクリストファークロスの1st.を聞きましたが実に良かったですぞ。

とっぷり日も暮れて、いよいよLed Zeppelin "Houses of the Holy" → "Physical Grafiti"と針は進みます。

アナログのプレイヤーで先ず思いつくグレードアップといえばカートリッジの変更かもしれませんが、あれは音を良くするというより「キャラ変」です。
そもそもの音質の向上(正常化)を求めるなら... という大発見でしたね。
プレイヤーのケーブルが着脱式なら、ベルデンとの比較も容易でしょうからいつかやってみたいですね。
あ、それより、プロケーブルのサイトにはなんとWestern Electricのカートリッジリード線というのもあるようなので、次はそれかなぁ。

いくつになっても嬉しい大発見。

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