One more Red

みなさんお元気ですか?
私?ちゃんと生きてますよー。ついつい放っておいたブログにも、毎日世界各地からアクセスありがとうございます!

最近やけにクリムゾンに関する紹介、私評YouTubeが上がっていますが、以前から観ているこのチャンネルに上がったこの動画が良かったですねー。


音楽理論から取り上げた1曲を解析をし、さらに当時の資料をもとに掘り下げる。
音楽理論ありきだなんて言うつもりも、私が理論を理解してるわけでもありませんが、今までなかった切り口でとても観応えのある素晴らしき動画だと思います。

もう何十年もこの曲にシビれているファンなら、たまには『音楽理論で解析』なんてのに耳を傾けるのも乙なものですし(なにもそこまでやらんとも。。と思ったりしますがそこはそれ、誰の心にもある「でもやるんだよ」ですよ)、なるほど、お陰でそのなんとかというスケールがモチーフとなってRedは書かれたのだなや、と新発見で納得。
おまけに後半、クリムゾン伝記本からこの時期のエピソードが紹介されて、なーるーほーどー!!
イアンマクドナルドが復帰したクリムゾンも大変興味津々でしたが、やはりあの最終公演、1974年7月1日セントラルパークのステイジは最高のものだったのですな。
『いつかこの世とおさらばする日が来たとしたら、思い出すのはセントラルパークのあのステイジであろう』というジョンウェットンの言葉にはグッと来ますね。
5年前、本当に旅立たれた時にはきっと思い出したんでしょうね。

このブログでは何度もその公演の"Starless"の音源を紹介しましたので、今回は一番最後に貼っておきましょう。まさにウエットンの言葉通りの名演です。

このチャンネルの解析シリーズではいろんなアーティストの曲を取り上げてますが、ツェッペリンを取り上げた回では何と"Ten years gone"と"Rain song"!
我が生涯ZEPトップ2曲をよくぞまぁ取り上げてくれました。
menonさんがコピーしつつかすれ声混じりでメロディを口ずさむ所なんざ、通勤電車の中イヤフォンで聴いてるとまるで耳元で囁かれている様で、これは実に何ともいいもんですな。

ところで、冒頭に書いた様々な動画の中で「〜入門」として看板上げているものがありますが、あれはどうなのかなぁ。トンチンカンな表現や肝心なところを間違えて語っていたり。
なんでそんなに教科書たらんとするのでしょうね。
『ビギナー向けの視点もなければ』という金科玉条なら良しとされるということなのでしょうか、それともエヴァンジェリスト気取り?それこそがドグマであり、文化を滅ぼす種を蒔いてるのにね。

タモリさんが言っていた『どんなジャンルにも入門編など無い』と言うのは至言ですね。
気になるのなら先ずそのものを聴いてみれば、浴びてみればいいのに。余計な講釈なんぞ聞く前に。
その音楽そのものを聴いてみて大いに感銘やショックを受けたり気が向いたとしたら、試しにその後その入門編なる講釈をもう一度聞いてみてください。
それがどうしたの?マイルスで言う"so what?"(だから何だ?)と思うでしょう。
高嶋のお兄ちゃんのクリムゾン体験談を聞く方がよっぽど素晴らしいですよ。

となってくると、ひさびさに"Red"のアルバムをマルっと聴こう!おおそうしよう‼︎と大層興奮してレコード棚をひっくり返したけどこれが見つからない。んじゃCDで我慢すっかと、例のフランスTV動画のDVDが付いた2枚組を出してきたけれど、何とCDの方がジャケに入ってない!!
あちゃ〜、こりゃ見つけようにもしばらく出て来んぞ!どーするどーする?
多分レコードは誰かに貸したっきり。んじゃたまにはユニオンにでも行って国内盤の安ーい中古でも探すかな、なんてことも思いましたが、ここでハタと。

"Red"って一生モンのレコードじゃね?

おお、ならばオリジナル英国盤を手に入れようではないか!1st.は高すぎて状態の良い物は手が出ませんが、Redなら何とかならねぇか。といつものレコード宇宙サイトDiscogsで検索。
結局、見つけたのは送料込みでちょいといいお値段。
んー、一生モンならギリギリ出せる限界かいな?これも一生モンだと思ったオールクラッドの片手鍋もそれ位だったし...なんて様々な理由づけをし、だからお金無いんじゃん?というネガティブなご意見などには耳を貸さずポチッとな。

うわぁー買っちゃった買っちゃった!早く届かないかなー。そういえばどこから送ってくるのでしょと、大して気にしてなかった出品元を見てみると、あちゃー、最近戦争始まっちゃったご近所じゃん‼︎ こりゃいつ届くかわかんねーぞ。

国際郵便追跡サイトも先方の出荷記録以降一向に更新されないし、と、『英国オリジナル盤で聴くRed』という贅を尽くした催しが、貧乏所帯の我が家に訪れるなんて光溢れる希望は、まさにStarless and Bible blackに塗りつぶされてしまうのかしらん。とヤキモキしていたら突然届きました。
結局1ヶ月掛からなかったのでごく普通でしたね。


ひゃー!ステキッ!!ジャケットの紙うっすー!
クレジットやレーベル、マトリックス?までDiscogsのデータ通りでまさにオリジナル盤。
さぁてといよいよ聴いてみたところ、なんと全編シャリパチリノイズ!
おいおい、メディア(盤)の状態は"Near Mint"ということで大枚叩いたのにこりゃねーよなー。

ともかく、聴きすぎて擦り減ってシャリパチなのか、ホコリやら余計なものが溝に入り込んでなのか、どっちなんだい⁉︎ を確かめるため、クリーニングしまっしょ。


写真は2度目の水洗いの後乾燥中の図です。

1度目&乾燥後聴いてみたらシャリパチが少し軽減されたので、これはいけるかもと。
洗う前はは全体的にもやもやした光り方もしていたので、本当に余計な物を塗り付け売り手がクリーニング失敗した状態だったのかな?

何年か前に、超極細毛歯ブラシヘッドを5本分切り離し、レコードの片面溝幅に並べて板に貼り付けたクリーニングブラシも自作したのですがこれも見つからないため、台所中性洗剤でクリーニング→乾燥→コロコロ(結構くっつくのでおすすめしません)→再び洗剤洗浄→乾燥。

お陰でシャリパチは大変軽減しました。しかし、1曲目と2曲目にかかるところの周期的なブツッというのは消えず、その周辺を見てみたら明らかに傷がありますね。
みなさんも気をつけましょう。

しかし、オリジナル盤ならではでしょうか、音は素晴らしいですよ。
今回、CDと聴き比べができなかったのが残念ですが、それぞれの楽器の音の立体感がくっきりと聴き取れるのは感激!

B面1曲目はこの時期のアルバムのお約束、LIVEでの即興演奏"Providence"。やはりオリジナル盤の音の良さは、LIVE録音に顕著です。
他のスタジオ録音曲でもこのオリジナル盤で先ず最初に気づくのがシンバルのベル等の音の生々しさですし、やはり「パーカッシヴ」な音というのは特別ですね。
会場の音響含め録音されるLIVE音源とは、演奏全体の音がパーカッシヴなものとして記録されるからなおイイんでしょうね。

ということで、またこのところレコードを聴く機会が増えて何よりなのですが、そのきっかけになったこともありますのでおいおいお話ししましょう。
ではまた。















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