やってみるもんね(ノーモーあるある)



ありゃー、すごい画質!

4Kが何なのか良く知りませんが、革のストラップの表面のテカリ方や髪の質感まで手にとる様にわかりますね!!
いつかのジャッカルもジェネシスもこの技術なんでしょう。
しかし「エンハンス」なので、詳しい技術的なことは分かりませんが、フィルムに記録された情報を極細部にまでほじくって露わにさせるというより、この粗くなっている部分は例えば赤いストラップの表面の点だから、くっきり写っている隣の点と連続した点であるべきとかいったアルゴリズムで埋めまくってということであって、実際のリアルな記録というのとは別物なんだろーなー、エンハンスというよりエクソシズムっぽいのかな?というのをジミのお肌の質感を観ながら思った午後のひとときでした。


以前、こんなFUZZ FACE用の基板を用意したと書きました。

リイシューFUZZ FACEの音って何とかなんねーのかなーというのは、平成の御世から、もっと言えばオリジナルであってもぐっちょんちょんで使い物にならん個体をなんとかしたいなーという、誠純粋な動機を抱いたギタリストの心を揺さぶるアイテムがこの自作基板なんですが、一通りパーツを集めて半田付けしてさぁどうだ!

え?何この音?
という経験から、純粋に抱いた未来の希望を垣根の向こう側に一瞬チラ見しただけで諦めてしまったのは、昔のあなたと私。

今やこんなこともできるんですよ!
何ですか?
実験じゃッ‼︎


とは言え、私も初めてブレッドボードなるものを手に入れ、だいぶスペースの無駄使いをしてるんじゃないかなーとか思いつつ、大股広げたアランブラッドレイやブラックビューティ等々をスクスク入れたり出したり。

ちなみに、ブレッドボードの所以は、英国においてパンを切るまな板はその昔スノコ状の上板が付いており、これを利用して電子回路を組み立てたことから来ているのだとか。
まあ当時は、真空管始めパーツもジャイアントだったからでしょうね。

ということで、半田付けしたけど:
音出ない!
取り替えたいけど足切りすぎた!!
基盤のパターン壊した!!!
といったあるあるの心配なくパーツの抜き差しが出来るんですな!

ほほー、どうやら最終のコンデンサはブルーモールデッドに決まったようですね。

ワウでもギターのコンデンサでもそうですが、パーツに印刷されてる値に従ってやってみてム〜、ではなくっていろいろやってみると、見えてくる世界=ハハァ、こうやって微妙に音が変わってるんだな、が目の前耳のそばでわかる様になります。

電解コンデンサの許容電圧や+−の向きを間違えちゃうのはとっても危険ですが(場合によっては爆発→失明とかあるそうです)、抵抗やコンデンサを近似値やブランドや年代物にあれこれ変えてみて音の変化を実験する=逐一音出してちゃんと音聴くを行うと、なるほどなぁと合点が行くものです。

ヴィンテイジパーツだから、オリジナルと同じ回路だから、同じブランドが出したから、デザイン一緒だから、の売り文句に大枚叩いてガッカリした経験を繰り返して、ようやく目が覚めた方も多いはず。

音全然違うじゃん!
そりゃぐっちょんちょんなんだろなは想像つくけどホントにこうだったの?
第一使える音じゃねぇじゃん!
BOLD AS LOVEの最初だってもっとキレがあるしイイ音じゃん!

皆さんのお怒り、疑問はごもっとも。
何故かって、ちゃんと皆さん音聴いてちゃんと違和感に気付いてるからですよ。

アナログの妙味とは、「そもそも」「目に見えない大切なもの」「それをわかる感覚を人って持ってるのね」を今更ながらあらためてわからせてくれる、何と素晴らしきものなんでしょう。


ちゅーことで、パーツの選定も完了し、いよいよ半田付け。
キマったね!

ゲルマニウムトランジスタはNTKのレプリカということで買ったのですが、本体に書かれている型番は別物でしたね。

hfeを測れるテスターも買ってあったのですが(なんとamazonで200円!)、買った2個のトランジスタをブレッドボードに差し込んだら、「あ、イケそうじゃん!」と感じたので測らずじまい。

この手のチャレンジをする際はいつでもそうですが、世に居る先達のブログやサイトを物凄くたくさん読みます。

どうやら入力をトリマで加減するというのと、増幅の性能?を当時のトランジスタのイイ湯加減に近づける?で光明が絵が見えてきたらしめたもの。
たぶんこれなんですね。

とすると、
音の良さを犠牲にしたインパクトのみの抜けの悪いグッチョンチョンサウンド
ワウが掛かんなくなっちゃうのはあるあるなんでよろしく!
などといった、リイシューFUZZ FACEにつきまとうクソバカっぽいエクスキューズなんかに付き合う必要はもうありませんね!

思いの外熱くなっちゃったので今回はこの辺で。
次回はいよいよ配線→完成ですよ!
お楽しみにね。




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