すり合わせしてまんねん。
弦が振動してフレットに当たるって現象は、個々の弦振動の振幅のばらつきによる所によるわけですが、やはりボワーンと大きく膨らんで縮んでを繰り返してしまう弦はフレットに当たってチリチリするし、何よりそのボワーン/収縮の弦って「イイ響き」じゃ無いんですよね。
ピックアップに拾われる寸前の状態の弦振動の響きは、ネック、ジョイント、ボディ鳴りで出来上がったもので、良い響きをしている弦振動とは、そんなに大幅に膨らまず、なおかつすぐに収縮なんかせず、一定の振動幅がゆっくりゆっくり狭くなっていくものです。
実はAntigua Leftyは特に6弦が日によってご機嫌が違うので、ボディの響きにもう少し工夫が必要なのかもしれません。
まぁ、それも予めネック側の良き状態=フレット同士の頭が揃っているのが前提ですので、前から気になっていたポイントもあり、この度すり合わせの儀と相成り候。
あらためてすり合わせのポイントをおさらいすべくググってみると、
「あっ、その手があったかー!」
というアイテムを発見‼
『ダイアモンド砥石~』
表が1000番で裏が400番。
包丁なんかを研ぐ砥石が真ん中がすり減ってしまったのを平らにするものですが、「まっ平」と石をも削る「切れ味」が売りなら、そりゃフレットすり合わせにももってこいでしょう!
Antigua Leftyは私が手に入れたときにはすでにリフレットされており、高さもいい具合に弾きやすく、また、弦による削れも微々たるものだったので、先の写真の1000番でまずはシャコシャコ。
して、ペーパーとコンパウンドで仕上げ。
見事ハイフレットエリアのベンド時音詰まりも無く、大変結構な仕上がりになりましてん。
あ、え?ならば、うちの切れなくなったステンレスの包丁もコレでやれば...
お見事にすごい切れ味!
400→1000でやっただけですが、以来、野菜も肉も「引いて切る」ってこういう事ね、と実感。
さらに以前買った「刃の黒幕」とキング仕上げ砥石でやれば、もっとスムーズになるかも。
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