デルリンデルリン、インデルリン〜、ユァファイヴフッテニンチズトー、イッワズヴェリナ〜イス
あ、そりゃベルリンでしたね。
ということで「デルリン」ナット装着す、の図です。
リペアに出して「ナットはデルリンで」と伝えると大抵「ジュラコンですね」なんて言い返されちゃったことってありません?
そもそもデルリンとは、50’sレスポールに使われていた樹脂素材のナットであり、デュポンの登録商標、ホルムアルデヒド(フォーマルディハイド)を原料とする「ポリアセタール樹脂」のことですね。
ホルムアルデヒドつったら、シックハウス症候群やらで、その水溶液は「ホルマリン」。
鉛入り半田やら、ギターも楽ぢゃねぇな。みなさんちゃんと換気しましょうね。
話は戻って、「デルリン」、「ジュラコンですね」のくだりも、「ジュラコン」だってどっかの会社の商標だし、権利関係とかいうなら「ポリアセタール」で統一して話を進めたらインじゃん?こっちのこだわりはそこじゃないんですから。
こだわってるのはトーン。
もし、両者の間にはそれはそれは深淵なるトーンの違いがあるというならどっちも揃えといたらインだし、ねぇ?
midnight special “LE FARFALLE NELLA NOTTE”にはこの3種類のナット素材が候補に上がりました。
上から真鍮(ブラス)、ポリアセタール、牛骨(の原木、実際はオリジナルのもの)。
真鍮はこのLesPaulSGに付けていたものです。
よく聞かれますが、このギターはもう手放してしまっていて、その時もナットはデル、いやポリアセちゃんに戻したのかな?たぶん。
で、3種類のナット素材ですが、ギターに取り付ける前にもそのトーンの違いを予測することはできます。
上の写真は、なにか絶縁処理の効いた特殊作業台に置かれているかのようですが、何のことはないコタツの天板です。
同一部品なれど素材違いのアイテムは、こういったある程度硬い物の上で、ほんの少し持ち上げて落としてあげるとその特徴が聴き取れます。
ただし、真鍮の様な金属は、落ちた瞬間のキーンという衝撃音は無視して、その後の天板を転がった時の音をチェックすべし。
一番高音寄りなのが牛骨、ポリアセはコロコロ、真鍮はゴロゴロっといったところでしょうか。
他にも集めようとすれば色んな素材のものが手に入るご時世ですが、聴き(利き)比べするなら3つがベストでしょうな、効率的にも。
こちらも然り。
またですか?
いやいや、いつもの立ち飲み屋とは別口。姫から浜娘までも手玉に取るくどき上手だったらなぁ〜との願望が表れたセレクションは、店長さんにもお誉め頂き、大変美味しく頂きました。
コンデンサー(キャパシター)はサークルDのこちらを。
ナットもコンデンサーもこのギターの特性に合わせて、というか鳴らしてどうなのよ?という観点から選定しています。だよね?
そもそもこのプロジェクトって、元々のmidnight special の鳴りを何とかしたくて始めたものでしょ?その過程でひらめきが冴えに冴え、”LE FARFALLE NELLA NOTTE(夜の蝶)”というコンセプトが花開いたわけですが、ドリルでホジったチェンバード加工の構造変化は、如何なる効能をもたらしたのよっ?
確かに、結果的にチェンバードも功を奏していますが、実はそれは2次的ポジションのことであり、主軸となる「鳴り」の構造改革には、改革ならぬ「革命」とでも言うべき大発明をしてしまったのでした!
なぬー?何じゃそれは!おじさんにも見せてごらんなさい!
ヒントはこちらです。
歌舞伎座で買い求めたビーフカツサンド。なかなか美味しかったですよ。
具材を炭水化物で挟むって、何でこんなに美味しくなるんでしょね?
実はわたくし、お魚はお寿司でしか美味しく頂けないんです。
元々苦手でして。舟盛りーとか言われても結構ゲンナリで、それがアナタ、酢飯とのマリアージュで何であんなに美味しくなるんでしょね?
先日も築地の裏路地、予約制の大変美味しいお魚屋さんに連れいってもらい、出てきたお刺身の「何じゃこりゃ〜」な美味しさにびっくりしたのですが、そのじつ、これを握りで食ったらどんだけンマイのかなぁなんて想像したりしてました。
ということで、その革命的な工夫のシミツはまた次回です。
風邪をひいてしまってもう寝ますので、体あっためるのにラーメン食べてきます。でも言っておくと、今までこれだけ色々やってきた中でもえらくビックリ仰天でしたよ。
では、おたのしみに。
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