なんだ?ふぶんりつって?
つい先日、TV版座頭市の最終回の前の回「虹の旅」(監督:勅使河原宏)を観ていて、ラストはこれはやはり市つぁんの不文律なんだなぁ〜。
でも話のモチーフは勝さんが玉緒さんをもらいに鴈治郎さんに会った時のエピソードなんじゃ?などと思ったところからであります。
Ebony&Ivory... Black&White... Chocolate&Vanilla... Salt&Pepper?
なっつかしーですねー。
このSNL集と、LIVEの”Delirious”って(ちなみにどっちもEddy Murphyね)日本語字幕付きDVDとかで出てないんですかねー。
この2作品に日本語字幕つけてる人ってホントに素晴らしい限り。
機会があったら是非ご覧ください。
ところで先ほどのゼブラって(ピックアップでは「ゼブラ」でしたね)?
これでございます。
ダンカンのセスラヴァーNECK用。
特に指定してもいないのにカヴァを取ったらゼブラでした。
開けてのお楽しみなんでしょうか?セスラヴァーとはもちろんこの人。
Gibsonのハムバッカー、いわゆる50年代のオリジナルP.A.F.を作った人。
ダンカンとセスとのコラボで90年代半ばにリリースしたのがこのピックアップで、もちろん開発当初のP.A.F.へのオマージュなんでしょう、マグネットがアルニコの何番だとか構成部品にもこだわってとか代理店サイトに載ってます。
前述の通り最初から付いているカヴァはニッケルシルヴァーなんだとか。上の写真のセスのインタヴューにも、P.A.F.はカヴァー付きが前提で設計されているのでその素材も重要なんだそう。
あちゃー、例の黒プラカヴァにするので、そのニッケルシルヴァーを外す時に縁を思いっきり曲げちゃいましたが、まぁ使わないのでイイでしょ。
*ちなみに以前も書きましたが、この本(‘92年発行の「THE GIBSON」)に載ってるセスラヴァーとテッドマカーティのインタビューは是非読んでください。来るとこまで来たかもしれない現在に圧倒的に足りない、無くなってしまった何かを感じ取れるはずです。
えー、ということで、ネック側にはダンカンのJazz、ブリッジには59で落着したかに見えたmidnight specialのピックアップですが、イャーなんのなんの、確かに悪くないのですがストンと腑に落ちる感じがしないのですよ。
ならもっとやってみましょうよ!ということでやってるのであります。
こちらはピックアップマウント用のネジ&バネですが、右がセスラヴァーに付属していたもの。ちゃんとマイナス頭なんですね。
これは大変助かりました、というのが左の元々付いていたネジって、例のビル爺ピックアップ用ですから、オーセンティックなハムバッカーのマウント用にしては長さが足りないのですな。でどうだったかというと、確かにJazz に比べて甘い音ですね。以前もご紹介したこの動画で聴いていた通り。
んーでもどっちかなんだよなーどっちも。
つまりJazzだと深みが足りない気がするし、セスは少々膨よかだけど透明感に欠けるんだよなー。
ムウゥ、これはドツボにハマってきてしまったか。何より悪い傾向ではないか。この雄山が何としたことだ。何か方向性がおかしくなって行くのは音に見え見えゆえ、ここはやはり根源的であり自らをもって体験した不文律に従うべき時が来たということか。つまり...
その前に、ネックジョイントの続きを。あれだけイロイロやったサンドウィッチ作戦をスッパリやめて、3mm厚のブラスネックプレートのみでジョイントということになったのですが。
なはは、ブラスもやめてオリジナルのプレートに戻したのです。なはは。
「へっ?またもやダメ押しで元どおり?あれだけ色んなもの揃えて作ってがムダ⁇」
前にも書きましたが、私が星新一のショートショートで一番好きなのが「夜の流れ」という作品です。
ホンマもブラスも紫の心も目の前から全て消え去ったからといって、イロイロやる前、何にもしていない時点に私もギターも戻ってしまったわけではないのです。
説明になっていませんが、こちらも機会があったら是非ご一読を。
で、3mm厚ブラスはやはり「トーンシフト用途」であり、低音側にピークを寄せるってのも良く聴けばギターらしくありません。
ジョイントの圧着が大成功したので、さらにオリジナルの厚み、比重の鉄製プレートに戻したことにより、大事なギターの音「中音域」が鳴るようになりました。めでたしめでたし。
さて、話は戻ってピックアップですが、つまり....
キャー!何すんのー!!
野蛮だわ〜。そういうの強奪って言うんじゃ?
まぁまぁ、前回(その13)チラッと映っていましたが、音の検証の比較にはレスポールがお相手だったのですが、52年だけでなく、78年のおチェリーも活躍して、双方含めレスポールってイイなぁと思っていたのですよ。
ちなみに52年に乗せているのは、ステッカーナンバードT-TOP、78年はオリジナルの刻印T-TOPです。
もちろん、レスポールのギターとしての鳴りあってこその音。
ピックアップは色で塗りつぶすのでなく、透明感を持ってギターの鳴りを伝えるデバイスだと言うことは、52年のピックアップ選び他でイヤという程痛感した長年の経験があります。
つまり、Gibsonのオリジナルピックアップに敵うものなし(70年代まで?)という不文律でございます。
しかし今回はイヤよイヤよも好きのうちと勘違いしたわけでもなく、ギロチンサウンドにはあえて色付けもありかもとのダンカン化だったわけですが、幾多の「夜の流れ」を経て本来のギターの鳴りを引き出すことができたんですから、不文律発令なわけです。
78年おチェリーの刻印T-TOPの反応の良いレンジの広い素晴らしさには以前から感心していたので、ひとつ試しにと実験させていただくことに。これが大当たり。
やっぱ不文律だわ〜。
しっかり鳴るようになったmidnight specialの、NECKピックアップの地位を欲しいままにしています。
イイですね〜。
テリーとレスポールの中間くらいの倍音構成というか鳴りのこのギターでもやはりそうでしたね。
しかも、ダンカン59では硬すぎるきらいがあったため、これも試しにとセスラヴァー(NECK用)をBRIDGE側にマウントしたところこれがまたイイ感じ。
そして何より、NECK(78T-TOP)+BRIDGE(セスラヴァー)のセンターポジションの音の素晴らしさ!
「ク、クラリティー!!」
何じゃこの透明感は!
ま、とういうわけでようやくピックアップ選びもストンと腑に落ちたというわけ。
「えー!でも悲しきむくろとなったおチェリーはどうすんのさ?」
試しにJazzでも付けてみる?「あれだけ不文律とか言ってたのに?」ん〜でも試してみるのもイイかも。
ダメだったらセスラヴァー以外売っ払ってT-TOP探しますか...おっと、実は「その13」で言っていた最後の仕上げとは、今回のピックアップではありません。
現在進行形でありますゆえ、叶った暁にはまたご報告します。
では。
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