おめでとうございます!
スターケバブの20周年記念サンド。
黄色く見えるのが程よい辛みの唐辛子のピクルス。イイですね、こういう普段お目にかかれない食材を使ってお国柄キュイジーヌってたまらんす!
もちろん大変おいしくいただきました。
さて我が家のサンドですが...
ネック+ホンマ(ホンジュラスマホガニー)+真鍮+ボディ+特厚ホンマ+真鍮ネックプレート
ここまでやりますか?
色々作りました。
ブラスブラザーズの皆さん。一番左がサンドの具(3mm厚)で、次が2mmでその次が1mm。一番右側は何もありませんが、不浄な大人には見えないのでしょうか?
こちらは左からパープルハート、ネックプレートで挟んだホンマ、またパープルハート、サンドの具にしたホンマ。その右は...
これらの組み合わせを全て試し(ウソ)、どの組み合わせもたしかに真鍮サンドのみのギロチンサウンドよりは音に少し奥行きが出ました。
しかし...
ギロチンサウンド(*3mm真鍮サンドで劇的にボディがめちゃくちゃ振動していますが、アンプを通すと金属的高音域が急速に滑り落ちていくような?音)に足りないのは、中音域が前に出てくる音です。
実験の最中は、都度都度レスポールと音を比べながら行いましたが、特に生音比較では、レスポールの方はボディの表面に中音域をピークに音がバンバン前に出ています。
「そりゃ、50年代のレスポールなんてソリッドギターの最高峰と比べちゃ可哀そうなんじゃ?」
こういうのお立ち会いですよ。
人は日々何度こういうセルフトークでクリエイティヴアヴォイダンスを繰り返したり、自らをドリームキラーと化しているんでしょ?
んにゃんにゃ、「ギターの音とは何ぞや?」という根本にフォーカスするという、滅多にできない経験のチャンスですから、67年前にすでに答えが出ていた実機を検証材料にできるというのもラッキーなことと捉えればイイのです。
事実やっててどんどん耳が良くなっていくのも感じます。
では結論としてはどうっだったのかといいうと、
真鍮ギロチンにホンマを加えて膨らんだ奥行きは、あくまで「奥行き」で、ボディ表面から前に出ていく音ではありません。
では、ボディ表面から前に出ている音とは何ですか?
それは、「ボディが鳴っている音」なんです。
そうなんです。
ソリッドボディのエレキでも、ボディが鳴らなきゃギターの音にはならないんです。
ボディが鳴って音が出ているというと、どうしてもアコギを連想してしまいます。エレキはピックアップで増幅するんだし、ボディ自体が鳴って出ている音自体をマイキングするわけじゃないしね、なんて思ってもしまいます。
でも、ボディが鳴っているとは、それだけ弦振動がボディにバッチリ伝わり、それだけボディの鳴りから生まれる「ギターの音」がピックアップで拾われる弦の振動にたっぷりの中音域を加えているということでありましょう。
これは何も50年代のレスポールだからではなく、78年のおチェリーレスポールもそうだし、男は黙ってテレキャスターでもそうです。
ボディがしっかり鳴っていないとギターの音にはならないのです。
でも、3mm真鍮サンドの時はあれだけキター《( ✌'ω')✌ \\♪Oー(≧∇≦)ーO♪//✌('ω'✌ )》とか騒いでたじゃない?
たしかに、ボディはブルブルいうほど振動しまくってサスティンもものすごかった、つまり「バカ鳴り」だと思っていたのですが、どういうことでしょうね?
おそらく、弦振動を伝えるポイントであるネックジョイントに「真鍮」を挟んだことで、金属ゆえに振動の伝達に加速度がついた?のかもしれませんが、そこで同時に木のギターの弦振動だったはずのものが「真鍮」のそれに変わってしまった、言ってみれば「真鍮」のフィルターを通してしまったということでしょうか。
多分そんなところなんでしょう。
ですから、元々含まれていない「木のギター」の音を後付で足そうにも上手くいかないということでしょう。
音、倍音の後付けなんて不可能、元々ないものを色付けで補おうとしてもどうにもならない、というのはピックアップで学んだことでもありますね。
でもでも、せっかく効果(ボディの鳴り、高音域の出現)はあったのだから、んじゃ真鍮のフィルターを薄めにすればイイとこ取りじゃん?となるのが人情というもので、それが先の写真の1mm厚の真鍮サンドの具です(厚さ1/3)。
でも結果は同じでしたね。
ならば先ほどのサンドの具たちの一番右側、何もないようなところに来るアイテムが答えなのか?
しかし不浄な大人には見えないものとは如何にして手に入れたらよいものか?
かくして時間とマニーと体力と、あらゆるリソースを注ぎ込んで行ってきたこのプロジェクトは、ついについにここで頓挫してしまうのかっ?
そこで私の特技、いつでも子供の心に戻れるもん!が登場ですね。
結果こうなりました。
「そのねじ穴の跡何とかしなさいよ!」
何かお飾りでもつけましょうか。
「うわぁ〜レスポールのトップのカーヴって素敵ね!そうそう、この角度のこの感じだよね!」
よくぞお解りで!子供の頃から雑誌で見ていたレスポールの佇まいってこれだって改めて気づきました。
「レスポールのピックアップカヴァまだ戻してねぇじゃん!」
これはそのうちやりますよ。お楽しみに。
脳内ネットの反応が入ってきちゃってスミマセン。
答えは、何もサンドしてません。
「( ゚Д゚)ハァ?、なんもサンドしてない??じゃ今まであんたの駄文に付き合ってカレーのオーシャンや〜とか肝付ホタテがどうのとかレッドジョンがどうしたとか余計なことまで読んできたこちとら何なんでぃ!形無し三度笠じゃねぇか!サンドだけに」
まぁまぁ、今回の最後には一番大事なことに行きつきますから、もう少しお付き合いを。
実は、サンドの中身とか、ネックプレートとか特厚とかやっている中で、前回もご紹介しましたが色々な長さのネジをとっかえひっかえしているうちに、ネック側のネジ穴がどんどんバカになってしまうのでした。
つまようじか何かを入れてみようかとか、また埋め直しかなぁとか気が重くなってしまいましたが、こんなものを発見して使ってみました。
またしても『大切なことは目に見えない』です。
確かロジャーメイヤーだったと思うのですが、ジミヘンが色々買ってくる機材はロジャーが必ず手を入れていたそうで、エフェクターだけでなく、ストラトに関しても「ネックジョイントをちゃんとやり直した」とインタヴューで語っていたのを思い出しました。
「おや、とうとうこれで”you’re my midnight Queen 〜”の最終回ですか?」
いえいえ、実はもう1つだけ仕上げが残っているんです。
これについては現在方々に問い合わせ中なので、実現の暁にはまたご報告します。
ではまた。
スターケバブの20周年記念サンド。
黄色く見えるのが程よい辛みの唐辛子のピクルス。イイですね、こういう普段お目にかかれない食材を使ってお国柄キュイジーヌってたまらんす!
もちろん大変おいしくいただきました。
さて我が家のサンドですが...
ネック+ホンマ(ホンジュラスマホガニー)+真鍮+ボディ+特厚ホンマ+真鍮ネックプレート
ここまでやりますか?
色々作りました。
ブラスブラザーズの皆さん。一番左がサンドの具(3mm厚)で、次が2mmでその次が1mm。一番右側は何もありませんが、不浄な大人には見えないのでしょうか?
こちらは左からパープルハート、ネックプレートで挟んだホンマ、またパープルハート、サンドの具にしたホンマ。その右は...
これらの組み合わせを全て試し(ウソ)、どの組み合わせもたしかに真鍮サンドのみのギロチンサウンドよりは音に少し奥行きが出ました。
しかし...
ギロチンサウンド(*3mm真鍮サンドで劇的にボディがめちゃくちゃ振動していますが、アンプを通すと金属的高音域が急速に滑り落ちていくような?音)に足りないのは、中音域が前に出てくる音です。
実験の最中は、都度都度レスポールと音を比べながら行いましたが、特に生音比較では、レスポールの方はボディの表面に中音域をピークに音がバンバン前に出ています。
「そりゃ、50年代のレスポールなんてソリッドギターの最高峰と比べちゃ可哀そうなんじゃ?」
こういうのお立ち会いですよ。
人は日々何度こういうセルフトークでクリエイティヴアヴォイダンスを繰り返したり、自らをドリームキラーと化しているんでしょ?
んにゃんにゃ、「ギターの音とは何ぞや?」という根本にフォーカスするという、滅多にできない経験のチャンスですから、67年前にすでに答えが出ていた実機を検証材料にできるというのもラッキーなことと捉えればイイのです。
事実やっててどんどん耳が良くなっていくのも感じます。
では結論としてはどうっだったのかといいうと、
真鍮ギロチンにホンマを加えて膨らんだ奥行きは、あくまで「奥行き」で、ボディ表面から前に出ていく音ではありません。
では、ボディ表面から前に出ている音とは何ですか?
それは、「ボディが鳴っている音」なんです。
そうなんです。
ソリッドボディのエレキでも、ボディが鳴らなきゃギターの音にはならないんです。
ボディが鳴って音が出ているというと、どうしてもアコギを連想してしまいます。エレキはピックアップで増幅するんだし、ボディ自体が鳴って出ている音自体をマイキングするわけじゃないしね、なんて思ってもしまいます。
でも、ボディが鳴っているとは、それだけ弦振動がボディにバッチリ伝わり、それだけボディの鳴りから生まれる「ギターの音」がピックアップで拾われる弦の振動にたっぷりの中音域を加えているということでありましょう。
これは何も50年代のレスポールだからではなく、78年のおチェリーレスポールもそうだし、男は黙ってテレキャスターでもそうです。
ボディがしっかり鳴っていないとギターの音にはならないのです。
でも、3mm真鍮サンドの時はあれだけキター《( ✌'ω')✌ \\♪Oー(≧∇≦)ーO♪//✌('ω'✌ )》とか騒いでたじゃない?
たしかに、ボディはブルブルいうほど振動しまくってサスティンもものすごかった、つまり「バカ鳴り」だと思っていたのですが、どういうことでしょうね?
おそらく、弦振動を伝えるポイントであるネックジョイントに「真鍮」を挟んだことで、金属ゆえに振動の伝達に加速度がついた?のかもしれませんが、そこで同時に木のギターの弦振動だったはずのものが「真鍮」のそれに変わってしまった、言ってみれば「真鍮」のフィルターを通してしまったということでしょうか。
多分そんなところなんでしょう。
ですから、元々含まれていない「木のギター」の音を後付で足そうにも上手くいかないということでしょう。
音、倍音の後付けなんて不可能、元々ないものを色付けで補おうとしてもどうにもならない、というのはピックアップで学んだことでもありますね。
でもでも、せっかく効果(ボディの鳴り、高音域の出現)はあったのだから、んじゃ真鍮のフィルターを薄めにすればイイとこ取りじゃん?となるのが人情というもので、それが先の写真の1mm厚の真鍮サンドの具です(厚さ1/3)。
でも結果は同じでしたね。
ならば先ほどのサンドの具たちの一番右側、何もないようなところに来るアイテムが答えなのか?
しかし不浄な大人には見えないものとは如何にして手に入れたらよいものか?
かくして時間とマニーと体力と、あらゆるリソースを注ぎ込んで行ってきたこのプロジェクトは、ついについにここで頓挫してしまうのかっ?
そこで私の特技、いつでも子供の心に戻れるもん!が登場ですね。
結果こうなりました。
何だと思います?
「そのねじ穴の跡何とかしなさいよ!」
何かお飾りでもつけましょうか。
「うわぁ〜レスポールのトップのカーヴって素敵ね!そうそう、この角度のこの感じだよね!」
よくぞお解りで!子供の頃から雑誌で見ていたレスポールの佇まいってこれだって改めて気づきました。
「レスポールのピックアップカヴァまだ戻してねぇじゃん!」
これはそのうちやりますよ。お楽しみに。
脳内ネットの反応が入ってきちゃってスミマセン。
答えは、何もサンドしてません。
「( ゚Д゚)ハァ?、なんもサンドしてない??じゃ今まであんたの駄文に付き合ってカレーのオーシャンや〜とか肝付ホタテがどうのとかレッドジョンがどうしたとか余計なことまで読んできたこちとら何なんでぃ!形無し三度笠じゃねぇか!サンドだけに」
まぁまぁ、今回の最後には一番大事なことに行きつきますから、もう少しお付き合いを。
実は、サンドの中身とか、ネックプレートとか特厚とかやっている中で、前回もご紹介しましたが色々な長さのネジをとっかえひっかえしているうちに、ネック側のネジ穴がどんどんバカになってしまうのでした。
つまようじか何かを入れてみようかとか、また埋め直しかなぁとか気が重くなってしまいましたが、こんなものを発見して使ってみました。
「ネジパテ」
ゆるゆるになったネジ穴にチューっと注入して、24時間たったらはみ出た部分を削り取り、下穴を開け直してあらためてネジを締めると、これがアナタ、ギュウギュウにかっちり締め込むことができました。
それと、これもよかったのかも。
「ンも〜、いくら小口で買えるからってどんだけモノタロウでネジ買ってんのよ!」
まぁまぁ、ご注目はそこではなくて、
一番手前が今回使ったネジで、その奥の4本(根元までネジ山が切ってないやつ)がオリジナルです。
ご覧の通り、だいぶ太くなりましたね。
オリジナルは4mm、今回最後に選んだのは5mmの太さです。
さぁ、ではいい加減長すぎなので、結論「行きついた一番大事なこと」に行きましょうか。
先ず「ねじパテ」ですが、ネック(木)と金属のネジの間に、そげなわけのわからんものが侵入しては、そいつがクッションになって振動がちゃんと伝わらないんじゃ?
とついつい考えてしましますが、実は実は一番大事なのはネックとボディが密着し、更に圧をもって互いに押し付け合ってるって事ですよ。
いつぞやはネックのヒール底面だけでなく、側面の密着(6弦側)も大事なんじゃ?なんて仮説を立てたことがありましたが、実はやはりネックのヒール底面とボディのネックポケットの接合面、つまりお互いネジ穴が空いてる面同士が密着だけでなく、更に圧力をかけて押し付け合っているか。
「ねじパテ」は、ネックがボディ方向に引っ張られる力に抵抗して、ネジ山のツバをがっちりくわえ込んでくれています。ネックポケットのボディの厚さより、圧力なんですね。
ねじパテと太ネジのおかげで、何度も書きましたが改造前は弱かった高音域がちゃんと出るようになりました。
そしてレスポールほどではありませんが、中音域も前に出て鳴っています。
結論として、必要だったのは目に見えないサンドの具材=密着&圧力だったのですね。
それによって弦振動がボディにどんどこ伝わり、ボディが「鳴る」ことで「ギターの音」がしっかり出てくる。
ゆるゆるになったネジ穴にチューっと注入して、24時間たったらはみ出た部分を削り取り、下穴を開け直してあらためてネジを締めると、これがアナタ、ギュウギュウにかっちり締め込むことができました。
それと、これもよかったのかも。
「ンも〜、いくら小口で買えるからってどんだけモノタロウでネジ買ってんのよ!」
まぁまぁ、ご注目はそこではなくて、
一番手前が今回使ったネジで、その奥の4本(根元までネジ山が切ってないやつ)がオリジナルです。
ご覧の通り、だいぶ太くなりましたね。
オリジナルは4mm、今回最後に選んだのは5mmの太さです。
さぁ、ではいい加減長すぎなので、結論「行きついた一番大事なこと」に行きましょうか。
先ず「ねじパテ」ですが、ネック(木)と金属のネジの間に、そげなわけのわからんものが侵入しては、そいつがクッションになって振動がちゃんと伝わらないんじゃ?
とついつい考えてしましますが、実は実は一番大事なのはネックとボディが密着し、更に圧をもって互いに押し付け合ってるって事ですよ。
いつぞやはネックのヒール底面だけでなく、側面の密着(6弦側)も大事なんじゃ?なんて仮説を立てたことがありましたが、実はやはりネックのヒール底面とボディのネックポケットの接合面、つまりお互いネジ穴が空いてる面同士が密着だけでなく、更に圧力をかけて押し付け合っているか。
「ねじパテ」は、ネックがボディ方向に引っ張られる力に抵抗して、ネジ山のツバをがっちりくわえ込んでくれています。ネックポケットのボディの厚さより、圧力なんですね。
ねじパテと太ネジのおかげで、何度も書きましたが改造前は弱かった高音域がちゃんと出るようになりました。
そしてレスポールほどではありませんが、中音域も前に出て鳴っています。
結論として、必要だったのは目に見えないサンドの具材=密着&圧力だったのですね。
それによって弦振動がボディにどんどこ伝わり、ボディが「鳴る」ことで「ギターの音」がしっかり出てくる。
またしても『大切なことは目に見えない』です。
確かロジャーメイヤーだったと思うのですが、ジミヘンが色々買ってくる機材はロジャーが必ず手を入れていたそうで、エフェクターだけでなく、ストラトに関しても「ネックジョイントをちゃんとやり直した」とインタヴューで語っていたのを思い出しました。
「おや、とうとうこれで”you’re my midnight Queen 〜”の最終回ですか?」
いえいえ、実はもう1つだけ仕上げが残っているんです。
これについては現在方々に問い合わせ中なので、実現の暁にはまたご報告します。
ではまた。
コメント