私も至ってタラコクチビルですが、同様の上に、さらに角刈り、トラさん柄ジャケットを羽織った銀座がシマの刑事が事もあろうに夏の蕎麦屋で大食い競争を請け負ってしまい、目に浮かぶトホホな結末に天を仰ぎ改めて目の前に供されたザルの上の蕎麦を見て言った一言。
『おまけに色が沈んだように黒..... くはないよ!
緑色がかっているよ!』
ね?
毎度毎度のことながら、箱を開けた時のこの色にはハッとさせられます。もっともこちらは新蕎麦ではなくて、HEMP(麻)の色。
して裏側が真っ赤っか!
そうなの、TONE TUBBY RED ALNICOちゃんズです。
つってもこのド派手なカラーリングもエンクロージャーに閉じ込めちゃうんだけどね。
んじゃブログタイトルのもう一つ、何がGOLDなの?
そりゃーあーた、
音ですよ音!
爪に火を灯すようにして節約した甲斐がありました。
さあ、念願のこのRED ALNICOを我がHIWATTキャビネットに投入するぞよ。
ハイ、ドボちょ〜ん!
ん〜シテキ。
黒のCARVINも上から下までキレイにど迫力で再生してくれるのですが、RED ALNICOはそのミドルの押し出しが実にちょうど良いのです。緑のミドル。
例えばマーシャルのミドルが苦手な私はHIWATT DR-103ヘッドもミドルは下げ気味(またミドルのみならず各ツマミが幅広く効くんですな)。しかしこのRED ALNICOのアクセントがナイスミドルをちょこんと押し出してくれるので誠重畳この上なし。
いや〜どうしようかなぁ、またお金貯めて4つとも真っ赤っかにしちゃおうかなぁ?でもCALVINの音も捨てがたいし、アルニコ(TONE TUBBY)+セラミック(CALVIN)のブレンドマジックもあるしねー。
ところで、上の写真の裏蓋にあるサイン、"DF"とは?
以前、このキャビを手に入れた時にも触れましたが、この"DF"なるイニシャルの持ち主が判明いたしました。
HIWATT創業時、もっぱら家内制手工業で創業者DAVE REEVESのガレージで制作にあたっていたのは、DAVE、DAVEの奥さん、そして"DF"こと、Doug Fentimanさんの3人だったそうです。
1972年にはガレージから工房はKings Roadへ転居するそうなので、このキャビはもちろん転居後の制作物となるでしょうが、キャビを手に入れた時ブログで紹介した通り実に堅牢、頑丈な造り。そこに白チョークでくっきりサインを入れるということは、まさに職人魂の篭った『謹製』の証なんやで〜ということでしょう。消えないようにしとかないとね。
TONE TUBBYのトレードマークの方は何か鶏肉の薫製のようなイラストですが、そこに書かれた"COMMITTED TO TONE"とは、TUBBYもHIWATTも一緒ってこと、EARLY 70'sと21世紀の現在は何と40年も間が空いちゃってますが、その互いの職人魂の結晶が、だからこそ化学反応を起こしてすん晴らしいトーンを奏でることができるというお話でした。
前回予告の通り、大ネタにふさわしかったでしょうか。
ではまたね。
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