MB

みなさん、お久〜。お元気でしたでしょうか?

ご無沙汰してる間にすっかり年も開け、こちらはインフルエンザに罹ったりと色々あったのですが、とりあえず新年1発目の記事は何にしようかなと。
やっぱコレにしましょか。最近のことなんですけどね。

電話じゃ無いですよ、このテレフォンはもう20年くらい使ってるんですな。
その間、FAX付きにしたり、保留音にHALでおなじみの『デイジー』が流れて留守電の応答が夏木マリだったりしたやつは結局すぐ壊れちゃったりで、なんだかんだ言ってコレに戻って使ってます。

付いてる機能といえばリダイアルくらいですが、それでいいじゃないですか?
3000円くらいだったと思います。

んじゃその後ろのレスポールに何かあったのかといえば、PAFプロトを気取った写真の穴無しピックアップカヴァは、肉厚故かほんの少しハイ抜けが良くないのでThro-bakに戻す予定です。

んじゃ何かと言えば、その後ろでHIWATTに挟まれてるVOXアンプです。
AC10C1というモデルで、これまた「ボヘミアン〜」効果でバカ売れしちゃっていてどこを覗いても品切れ入荷未定。
発売元に問い合わせたら次回入荷は結構な先(春とかのレベルではなくて)だそうで、ならばままよと、スタンダードなものよりカラバリ故か販売価格が1万円高かったのですが、某サウンドハウスで唯一在庫が残っていたAC10C1-MBをご購入。

スンマセン、あのサイトで”SOLD OUT”のマーキングさせちゃったの私です。

ちなみに末尾の”MB”とは、”MAROON BRONCO”のことだそうで(しっかし今年のSUPER BOWLはツマラなかった)、「栗毛の野生馬」、栗色のマッドレー。マッドレーは観てませんが、ミレイユダルクものはこの2作を観賞。

こっからさらに発展したお話はまた次回に。

さてさて、ボヘミアン映画も観てないのに何でAC10にしたかって?それはね、リヴァーブ付きコンボが欲しかったの!

以前、Fender SuperChampなる80年代のアンプを手に入れたことがありましたが、そこそこ便利だったんですけど、やっぱFenderの音というより、あの何とかいう作ったおっさん(失礼、よく知らないんです)の音で、こちらの求めるものもてんこ盛りで迫っちゃったのがいけなかったせいで、手放してしましました。

やっぱり、『歪みとクリーンをオールインワンでお茶の間で』なんて言うと、無理と割り切りとすり替えがどうしても登場してしまうわけで、そんな対処療法の音に妥協点をどこに打とうか?なんてことを繰り返していても、求めている大元、『めっちゃくちゃ生で早くて浸れる』音にはいつまでたってもたどり着けないし、お茶の間にやって来ることもありません。

では今回VOX AC10C1を選んだポイントとは?
もちろん試奏する機会もなかったので、YouTubeでの試聴を参考にしました。
例によって穴の開くほどありとあらゆる動画を観て、よっしゃとポチって我が家到着で確かめてみたらやっぱりね。大変気に入りました。

HIWATT DR103のおかげです。

何が?

一番大きいのが、GAINとVOLUME。
HIWATTでいうVOLUMEとMASTER VOLUMEの関係性ですね。
イイ音させようと思ったら、VOLUME(HIWATTならMASTER)をグバッと上げなきゃダメ。クリーンでも歪みでもです。

?そんなこと言ったらお家で歪ませるなんて無理じゃん、ウルさくって!

そうなんです、無理なんです。
我が家を含め、一般家庭においてこのアンプでイイ感じの歪みを得ようと思ったら、GAINを結構上げてVOLUMEを極々小さく絞り込む形にどうしてもなりますが、案の定ロクな音にはなりません。
イイ感じにドライヴさせたかったら、スタジオに持っていくか、この人みたいにお金持ちになって爆音可能な自宅と膨大なコレクションを手に入れて楽しい人生を送るかですね。


アンプの素性(Saturationの仕方)はバッチリなんですからね。
でも、どうしても極小音量でもイイ感じの歪みが得たいと言う向きには、それこそモデリングアンプとかの道に進路変更したほうがいいでしょうね。
しかしそうすると、次の一番肝心なポイントを捨て去ることになってしまうので、まぁそこは人生イロイロでしょう。
ではその肝心ポイントとは何かというと、『めっちゃくちゃ生で早い』音、音の話ですよ。

Fenderやampeg系の『電気を帯びた膜』の様に出てくる音もあれはあれでイイんですけど、一音一音生音がモノ凄く近くで鳴っている=音が早いと感じるのがHIWATTと今回のVOXの音です。

じゃ『浸れる』って何?

そこで登場するのがリヴァーブですよ。
このAC10C1はデジタルリヴァーブが搭載されてます。
いわゆるバネ式の古式ゆかしいものではなくて。
でもこれって、大量生産向きでコストダウンのおかげでリーズナブルな値段で行けるし、実はさっきの『生で早い』音を侵さずに効果が得られるんじゃないの?なんて思ってみたりしてます。
いや〜、リヴァーブってホントいいもんですね。いつまでも浸っていられます。

では、VOXを色々見ていきましょう。

250V?
カラバリをいいことに英国仕様のまんま?んなデカいステップアップトランス持ってないす!

いやいや、ちゃんと「100V」のステッカーがありましたね。

パワー管はEL84、プリ管は12AX7。もちろん大量生産のプリント基板。2階建部はデジタルリヴァーブの回路でしょうね。

パワー管とスピーカーのクリアランスなさ過ぎ。マグネット部が出っ張ってるアルニコに付け替えるのは無理だなこりゃ。ToneTubby Red Alnicoもダメだろな。

2017年製。

ビルトインコンボなれど密閉型。
裏蓋下部に切り欠きがあるのはHIWATT同様ですな。蓋も分厚くてしっかりしてます。
イギリスアンプの伝統といったところでしょうか。

裏蓋の穴周りはスポンジゴムでグルリが行われ音漏れ遮断。ホント密閉型にこだわってますな。

まぁ、赤レスポールともお似合いね。今後はパワー管を今付いてるノーブランドのものからグレードアップすれば、クリーンも歪みも音質向上、Good saturationが得られるでしょうし、プリ管もヴィンテイジものに付け替えれば凄いことになるかもなんてニヤニヤ。
また楽しみが増えたぞよ。

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