♫ある〜み、のテルピ〜ス、クルソンに、出会〜った。
ストップテイルピースを軽量アルミ製に替えると「音が変わる!」なんてことは今から数十年前、私が高校生の頃から言われていたことでありましたが、今やどんなんあるんかしら?と検索してネットで購入したのがこちら。
今更ながら「音が変わる」とは、弦振動の変化、つまりボディの鳴りで作られた弦振動の特性=弦の音色が変化するっちゅうことですな。
ならば好みかと言われればそうかもしれませんが、なかなかイイ響きでございます。
さて、かねてから宣言していた通り、この「You're my midnight Queenのシリーズの最後の仕上げ」とは、何もアルミのテイルピースのことだったなんてチョーフツーのことではありませんで。
さぁお立合い!いよいよですよ!!
このシリーズの最初の方でお話ししましたが、チェンバードボディの上部を覆うアルミのフタに何かできないものかと、同じL6S系の大先達であるサンタナよろしく、運よくナイスタイミングで手にした「モルフォ蝶」の羽細工をトップに張り付けて、しかも夜の帳が覆うように周囲はmidnightカラーでぼかしてまさに夜の蝶のイメージが完成したのですね。
こちらがカルロスのL6S。
そこで、よくご覧ください。
ボディの6弦側上部、レスポールで言えばトグルスウィッチがあるあたりには、サンタナのグルであるスリチンモイの写真がミタッと張り付けてあるではありませんか!
おお!やはり、物を作るとは、ここまでやってこそ「仏作って魂注入」となるということですな。
では、我がmidnight specialはどうしましょ?
このmidnight specialの最初の回(ブログ下のカテゴリー"MIDNIGHT SPECIAL"でどうぞ)でお話しした通り、このモデル名"MIDNIGHT SPECIAL"とは、プリズンもの伝承歌で、牢屋に捕らわれの囚人が、真夜中の牢屋に差し込んでくる深夜特急(MIDNIGHT SPECIAL)のヘッドライトに、「オレもあのヘッドライトに乗せてどっか遠くに連れて行ってくれー」という、そのヘッドライトを模したカラーリングがこのモデルということでしたね。
そしてその「連れて行ってくれー」をその回では「つれていってくんなまし」と書きましたが、これはもちろん「囚われの身」というところから、志ん生さんとかの落語で覚えた廓の話が浮かんできたというわけ。
でも、その時はモルフォを張り付けて「夜の蝶だ」なんて発想は生まれてもいない時で、それがここまでつながってしまうとは、何かに導かれていたのでしょうか?
話を戻すと、サンタナがグルたるスリチンモイをアイコンとして掲げているとすると、私にとってのDevotionたる対象は何でしょ?
それは、何度もこのブログで書いてきましたが、MIna (Mina Mazzini)であります。
では、Minaのお姿をアイコンとしてどこかに張り付けるかや?
ちなみに最近のお姿はこんな感じ。
あれあれ、とうとうAI化してVRですか?
オフィシャルには近影がないため、ジャケやPVだとこれでんがな。
といっても近作は追っかけていません。
ファンなら最後まで追っかけねば!なんてことは私はしないのです。悪しからず。
私がDevotionしてしまうのは、60年代後半から70年代中盤のMINAでありまして、
こんな頃や、
こんな頃です。イイですねぇ、自らをここまで連れて行ってしまうのは、やはり時代を作ってきた人にしか出せない業でございます。
そして、我がmidnight specialに付けた二つ名が"Le Farfalle nella notte(夜の蝶)"。
出自はもちろん、70年代のMINAの曲からです。
MINAの歌いっぷりも見事ですな。
「安くしとくわよ」「暖まってらっしゃいよ」「でも心は盗むわよ」お見事な表現力!
キマリですね!
ではどうしましょ?
サンタナと同じ場所だとせっかくのモルフォの夜の闇感にちょっと目立ちすぎだし... ならばヘッドか?
確かに空いてるスペースはあるけど、トラスロッドカヴァを避けるとかなり狭いニャー。
ならば、ロッドカヴァごと作っちゃって、そこに鎮座ましていただければよいのじゃ、かも。
マイクオールドフィールドのL6S CUSTOMは確かヘッドまでゼマティス化されてたよな?
ありゃー、ご丁寧にその上からロッドカヴァ?
でもペグポストをニョキリ出してのアルミカヴァはなかなか良いな。
しかしせっかく修繕したGibsonロゴを含め、全面を隠してしまうのもアレだし、何かテーマを決めましょー。
ボディのアルミとアクリルを止めるネジを、ニコラテスラ曰くの3.6.9から取って9点留めにしたから、今度は「6」か?うむ、カヴァは6角形だな。してその意味は?
6角形に込められた意味とは、調和・統合、男と女、光と闇、動と静、陰陽、物質と精神の統合...完璧じゃないですか!
何でこんなにすいすい進みますかね⁉
ではプロトをこしらえてみましょ
んーなかなか武骨感がぬぐえませんが、まぁいいでしょ。
ところでアイコンはどうしましょ?ネット上には先のビデオのこんな写真も上がっています。
イイですねー。では私も先の動画のお姿をイラスト化して金属板に念写してみましょ。 これには都内のとある工房にお願いをしました。
イイ、とつてもイイですよ!ならばさっきの6角形に乗せてみましょ。
位置はこんな感じで、
してこんな感じか。
おお!さっきのプロトとは別に切り出した6角形に、MINAの御尊影は円形の台座に置かれています。
ちなみに6角形は2mm厚のアルミ板、円形の台座はチタン製です。一生懸命磨きました。
しかし、これでは相当間延びしたデザインです。どうにかせねば。
「夜の蝶」、蝶が羽を休めるのはそりゃお花でしょ。
お花をしつらえるか!
お花、Fiore、Flower...Flower of Lifeでしょ!
むぅぅ、9,6,と来て3に行くかと思えばそっちに行ったか!
あ、わたくし無宗教なんで悪しからず。
しかし宇宙とその向こうとはつながってるつもりです。なんちゃって。
では話は決まった。
これがFlower of Life。んーこれだけでもインだけど、もう一声。
ならばこれにカバラでもいわれるこれを乗っけると
むうぅぅぅ、なかなか。とするとこんな感じか!
むううぅぅぅぅぅ、良いではないか!ではさっそっく、アルミベースにプリントしてみべ‼
うーん...アルミ地にシンプルに黒線って、ちょっとね。 んだばもちょっとデザインしましょか?
仕事ではしょっちゅう使いますが、macでパワポってのもなかなか乙なものというか、元々ウィンドウズ用ソフトですから最初は戸惑いますが、なれれば何てことナイス。
ガイドラインが現れるおかげでサクサク作れました。
では、張り付けて完成と行くか!!!
オホホーッ!ラインストーンの親戚みたいなデコ用プラ石をセメダインスーパーでくっつけました。
素晴らしっ!
我が音楽の女王、MINAの唄にこそ音楽の本質、それこそ目に見えない大切なものを発見しまくり、ゆえにギターでもなんでも本質、初心といったものを失わずに生きてこれました。
すなわちMINAの唄こそわたくしの詔(みことのり)であり、その詔を承ける神器たるシンボルがヘッドに輝いているわけであります。おかげさまでの音楽の捧げものが今ここに完成いたしました。
あ、もちろん今まで読んでいただいた通り音もなかなかですよ。
いかがでしたか?
え?魔法少女のスティックのおもちゃみたいだって?そんなこと言わないの!
最後にこぼれ話を少々。
ちなみに、このシリーズのタイトルである"You're my midnight Queen"とは、もちろんmidnight specialに引っ掛けたものですが、元をたどれば、KISSの「暗黒の帝王 King of the Nighttime world」の中の歌詞、"You're my headlight Queen"をもじったものです。
しかしこの"headlight Queen"とはどういう意味なんでしょう?
歌の内容からすると、
夜の世界の"midnight fun(お楽しみ)"や"dirty things(ヤバイこと)"に、暗黒の帝王たるオレを誘ってくれるそちは女神だなや、よきすがたなあ〜
というのが一般的でしょうが、それだけにしてはあまりピンとこねぞ?
そこで色々調べてみたところ、ある夜ポールスタンリィが車を運転してたら、路地で膝ついて殿方に喜びを与えてる女子をヘッドライトでバッチリ照らしちゃってさぁ〜なんてことがあったそうで、そこから出てきた言葉なんだそうです。
な〜るほど、やっぱ由来ってあるものねー。
ちなみに"headlights Queen"だったら、「オレは夜の帝王、おまえは〇ーチクパッツンパッツンのボ〇ンちゃん」だそうで、ま、いずれにしても辰兄ィのシンボルロック的世界なのですな。
おや、最後はちょっとお下品だったかしら?
ではまた。
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