遅くなりましたが、みなさま本年もよろしくお願いいたします。
おっと、テイラーさんが二人。
一体どうしたんでしょというと、Discogsのメールにまたまたそそのかされて『オリジナル初版原盤』収集を行ってるのです。
左は既に廃盤だった80年代初頭に友人に見つけてもらって手に入れた日本盤。右が今回入手したオリジナル盤です。
おっとこちらもそうなんです。
左はバーコードのついたVirgin-CHARISMA期の日本盤。で右は、正確には初版ではないのですが、1977年のCHARISMA UK盤。
そうそう、レーベルはこれ(右)なんだよね。
して聴き比べはどうだったのかというと、日本盤はどちらも音がくっきりとして、左右のステレヲもはっきりと振れているのがすぐに感じられますが、比べてオリジナルの方は少し落ち着いた印象も受けたりします。
日本盤のくっきりは日本のエンジニアの賜物でしょうが、一方でもろく歪みがちというか、細かく砕けてしまう感じ。やはりオリジナルではないゆえの分の悪さでしょうか。
で、「落ち着いた」印象のオリジナルは、実は一つ一つの楽器の音が生々しくリアルです。
結局実像がくっきりするのはオリジナルなんですよ。ん〜スゴイ!
SECONDS OUTの方はタウラス(M.ラザフォードのベースペダル)が腹にグッとくるぜ。このアルバムの楽しみはこれよ!何よりじゃ!
少しづつしか集められませんが、お気に入りのアルバムはこの調子でコレクションしていこうかと思ってます。
イイ趣味だねぇ〜。
ということは、例の拵えた真空管のフォノイコライザーで聞いていたのかといえばさにあらず....
ということで今年もアンプいぢりの話題です。
と言っても、オーディオの方。
このところご紹介している、我が家のオーディオアンプリファイアであるLUXMAN L68A。
前々回のブログでお話しした通り、phonoモードだと10分もしないうちに片チャンネルが不調になり、終いには音も出ず。
ならばと真空管フォノイコライザーを組み立てたわけですが、それはそれとしてこのアンプ再生への道は閉ざされてしまったのか?
閉ざしてしまったのは私自身なのでは?
未だファンも多いというこの名機の音を伝説やら幻やらにしてしまうのも私次第?
むうぅ、
このブログの取っ掛かりであるampeg再生の時と同じ心持ちがムクムクしてきましたので何か道はないか探ってみましょう!
以前にLUXMANのサービスセンターに修理を出したことがありますが、確かそのシールがあったはず。
私が手に入れたのは21世紀になってからですから、このシールは以前のオーナーが修理に出した時のものでしょう。
では、私が依頼した時のは何処に?
裏にハンなくてもイイじゃんねえ。
2008年ですか。
確かこの時は、スボボ、ボボ、ズッ、ズ....
ドカン!
というノイズが頻繁に出る様になったのでした。
結局トランジスタ交換とか、素人の手には負えないものでしたので助かりましたが、今回は片方の音が出なくなってしまうという、「接点系」のトラブルなので、どうにか自分でできないものかと。
そしてもう一ついまいち脆弱だなぁと思っていて、こんなことでいちいち修理に出して結構な技術料取られるのも癪だというのが、電源ランプの球切れ。
この68Aの前に持っていたLUXMAN(L-308)もすぐに球切れを起こしてしまったのでした。
左が切れた球、右がアキバで買ってきた麦球。
大きさ全然違うじゃん!
ホントは4.5mm径だったのですが、なぜか3mmと勘違いしてしまい、購入時に現物を見せられた時も「あれっ、こんなにちっちゃかったけ?」とは思ったのですが、お店のカワイ子ちゃんが『パイ3ですよね、パイ3ならこれで間違い無いですよ』なんておっしゃるもので、「うんそうだよね、そうそう」なんて調子を合わせて買ってきてしまったのですがまぁデカすぎるよりはイイや。
ということで無事挿入。
はて、先の写真でもリング状のランプ部は1箇所なのに何故ゆえ球が二つかというと、
ヌハハ、色が変化するのよ!
下写真の緑に変わるのは、矢印のスウィッチを押すと"phono straight"モードが発進され、ゴテゴテ付いてるトーン系のスウィッチ群とかバランスとかを全部バイパスして、ご自慢のLUXのフォノイコライザーとパワーアンプのみでレコードイイ音で聴いてね♡となるので、こりゃランプだけじゃなく、ちゃんと復活させねばならぬでしょ!
山ほどLUX修理のページを見て読んで、その中で頻繁に出てくるのが『リレー』の不良。
これは想像で書くので間違っているかもしれませんが、アンプの電源を投入する際、そのノイズのインパクトがスピーカーに伝わらない様、時間差でスピーカー方面まで電流を送る役目をするのが『リレー』かと。
ちっちゃいギターアンプとかカラオケアンプとか、一つしかない電源スウィッチ入れると『ボンッ』って結構な音のノイズが出て、スピーカーが震えるのが見てもわかるって経験ありませんか?あれですよね要は。
そのリレーの接点を磨くと良しというのが結構見つかったのですが、いっそリレーを現代のものへ交換してしまえ!という先逹のページを見つけて、そちらを参考にさせていただくことにしました。
これが元々付いていたリレー。
基板にハンダ付けされているのですが、付け替えるリレーとは足の位置も太さも違うので取り外さなければなりません。
基盤のハンダ面が見えないので途方にくれましたが、ご覧のトランジスターが4つ乗ってるヒートシンク(アンプの横幅一杯ある巨大なヤツ)を取り外してやっとこ撤去成功。
しかし、このパワー部であろうでかいトランジスターって、2本伸びてる細い足を、白いネチャネチャしたグリースの様なものが塗ってあるソケットにズブズブ挿して取り付けんのね。
ということで、元のリレー基盤からケーブルを伸ばして、新しいリレーに取り付けます。
こちらが新しいリレー。
オムロン(omron)のG2R-2-S DC12というもので、モノタロウで購入しました。
基盤には装着できないので適当なところへ転がしています。
こちらが取り外したリレーのカヴァを開け、接点のレバーを広げた写真。
右側の接点が真っ黒になっています。
片側 (左ch)の音が途切れてしまった原因はこれだったのですね。
こんなになってちゃ、いくら磨いてもダメでしょ。
ここで疑問。
ギターアンプでは当たり前のこの2スウィッチ方式にしちゃえばイイんじゃん?
しかしL68Aが製造されたのは1980年。まだまだ未来へ進んでいる時代ですから、そこは技術の力でワンプッシュでOKにするでしょ。大型ギターアンプの様なプロの道具じゃなくってあくまで家庭用ということもあるのでしょう。
さぁではお立ち会い!
リレー交換の結果はというと、これが大成功!
phonoモードでも一切音は途切れません。
おかげで先程のオリジナル盤聴き比べも、L68Aの素晴らしい音でじっくり堪能できたというわけ。
先のGENESIS SECONDS OUTでいうと、やはりLIVEアルバムはオリジナル盤の良さがより解りますね。
歓声や拍手の立体的なリアルさが全然違いますよ。
そしてしつこい様ですが、タウラス(MOOG TAURUS)の音!比較した日本盤より『ほほう、こういう音がするペダルなのね』というのがより良く解ります。
1曲目の"SQUONK"、後半の"SUPPER'S READY"、"CINEMA SHOW"! はぁ、タマンねぇなぁ。
DEWTRON MISTER BASSMANの音とまた比べると一興です。
今年も世界中のラブ度が増しますように!
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