ケチャップつけて食ってるぜ!?
『パーソンオブインタレスト』というドラマをご存知でしょうか?
だいぶ以前に、夜中ほんの数話細切れで見た覚えがありプロットがよく解らずじまいだったのですが、シーズン1〜3までAmazonプライムで見放題となってから最初からしっかり観てなるほどね。
で、続きが気になっていたのですが、この度一挙放送というのがあると聞き、最終のシーズン5までやっとこ観賞。
よく言われているのが1〜2の完成度に比して3からは... というご意見。
確かに、ショウさんレギュラー化にルートちゃん大活躍。
ん〜ちょっとドンパチが過ぎるし、ルートちゃんってなんでいきなりこんなスーパーマン?
なんだかなぁ〜と、3の途中で何度やめようかと思ったことか。
でもまぁルートちゃんの可愛さに免じて観るか。喋ってる途中であの鼻の頭が時たまヒクヒク動くのがまたナントモ...
ところで主人公二人が、方や偏った天才ともう一人は肉体行動派という設定はかつて日本の刑事ドラマにもありまして、あれっと思うほど似ているなぁなんて何度も思いましたが、始まったのは日本の方が先だし、せっかくの愛されキャラ肉体人情派の相方がまさかの途中降板、その後偏った天才がスーパーマン化して(カッコ良くなって)しまって全ては台無し、なんてこともありました。
『パーソン〜』ではある意味偏った天才フィンチは最後の最後まで自らの偏りに苦悩するのですが、代わりにルートちゃんが...
ドラマを長く続けるには誰かがスーパーマンにならねばならぬのでしょうか?
最終のシーズン5はそれまでより10話少ないとあって、かなり強引というか一気に片付けようかという展開がやはり気にはなりましたが、宿敵人工頭脳サマリタンとの文字通り命を懸けての戦いが胸打つもので、無事大団円?を迎えられて目出度目出度。
しかし、昔々のSFから、都市伝説ものでもやたらと取り上げられてる人工頭脳について「やっぱそーなるの?」と、「ヤなこと思い出しちゃったなぁ」という気持ちにさせられました。
サマリタンがすわ断末魔で発したセリフの最後のワードが"INEVITABLE"。
『不可避』という意味ですが、モニターに張り付いたこの言葉を見て思い出したのが、今回のブログのタイトル。
ヴェルヴェッツファンならご存知でしょうが、アンディウォーホルのファクトリーで行われた、今風に言えば?イヴェントの名前でござんすな。
"PLASTIC"は『人工的な』という意味ですから、NYのファクトリーから50年経ってみると、見事に現在の急激に進化する人工頭脳とその社会に対する言葉としてぴったりではありませんか?
1967年の"EXPLODING PLASTIC INEVITABLE"は『どんなヤバそうなイヴェントだったの?』と心が弾みますが、2017年の"EXPLODING PLASTIC INEVITABLE"には『ヤバいなぁ〜、ヤバおまんねん』と不安になってしまいますよね。
『パーソン〜』は残念ながら終わってしまったので、もうこれ以上のシミュレーションを観ることができませんが、でもいいじゃないですか。なぜって、今日の陽気。暦通りに?春が来ましたね〜。
春にはいろんなことが起きるものですが、大好きな季節なのです。
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