魔のブラックボックス



今週はへとへとでしたンので昨夜はぐったりガーガースーピー。
で、暗いうちから起き出して今日は映画三昧。
あ、皆さんお久しぶりでございます。お元気ですか?

上の2作品の共通点は何でしょう?
イエッス、シー、モリコーネ!

モリコーネを語る上で象徴的なテーマ曲を持つ2大作品。
ちなみに『シシリアン』の方は野沢那智吹替え入り。
以前購入したDVDは残念ながら那智ではなかったため、いざ此度はたっぷりの那智ズムに浸れるかやとプレイ。
う〜ん、結構抑えめな吹替えでしたね。
この間まで「ダイハード」の那智版を立て続けに観ていたせいもありましょうか。
今度は『レッドサン』にしましょう。
テレ東でやった時の、「今日の吹き替え那智かなぁ?どうかなぁ?」
なんてハラハラしながら観ていた所に那智の第一声!
アレは感動したなぁ。

そしてジャンギャバンは流石の森山周一郎先生!
お願いですから『脱獄の報酬』も吹替え入りでブルーレイ化してちょんまげ。

『物体X』はこちらのリンクをご参照。



流石蛭子さん。
いつだかトルナトーレの作品を、『この人のは(モリコーネの)音楽に助けられてる映画だよね』とおっしゃったのを良く覚えています。流石!

さあ、次は何を観るかといった所に海外から小包が。


オーマイ!
シャ、シャ、シャフツベリーの『デュオファズ』じゃありませんかっ!!!

実は相場より安く手に入れられたのです。ラッキ!

イギリス人に人間が発明した最も優れたものって何?と訊くと『ギネスの缶の中に入ってるボール』なんだそうですが、
日本が世界に誇る発明と言えば、このDUO Fuzzを始めとする、Shin-ei(Honey)製のジャパニーズファズと胸を張って言えることはもう皆さんご存知でしょう。

UNI VOX, JAX, Honey, Companion, TEISCO, SHAFTESBURY etc.etc...
国内外様々なブランドのプレートを冠され、世界中に出荷されたジャッパニーズファズの金字塔。

20代の頃、それこそ後追いもいい所の80年代に、ヒュウマホシのヒューマンドラマで流れていたあのゴーゴーソングの元は何ぞや?とたどりついたゴールデンカップスのシングル等で聴かれるあの最凶ファズ音。

あんなファズサウンドとはいつか巡り逢えるのかと思い続けて様々な歪みペダルに手を出し、さらにはGSファズのハンドメイドレプリカなんてモノにも手を出しましたが、結局『あの音』にはたどり着けず。そんなことやってるうちに、何とあの凶暴サウンドは日本製のファズなんだとか。しかもOEMブランドでなんとあの著名な英国ロックギタリスト達が、はたまた日本のカルトアングラのあの人が現役で使ってるとか、探れば探るほど大変な発明品だと言うことが身に染みれば染みるほど、それに比例して市場価格は鰻登りになって行くのでした。



そうそうこのカタチ。
ブランドラベルは様々でも、ケースはみんな一緒なんだよね。
このカタチといい、つや消しの表面といい、他のどんな時代のペダルともくっきり異なる存在感。
う〜ん、いよいよ魔のブラックボックスを手にしてしまったなぁと感慨もひとしお。

ダバ肝心な音の方はどうでしょう。
これが思ってた通りの『あの音』で脳随までシビレましたのよ。

旧ブログで紹介したこともありますが、Shin-ei製のファズが搭載されたこんなのも持ってはいます。


Shin-eiのワウファズでありまして、このファズサウンドも素晴らしいものではありますが、チト粒が細かすぎる粉っぽい歪み。
これはこれでいいんですけどね。『ダメなスイカを喰った時の絶望に囚われてしまった様なファズ音が欲しい』といった時には重宝でしょう。
これに比べてDUO Fuzzの方は、もっとトゲトゲがでかくて良いのですよ。
いやぁめでたしめでたしと表面をお掃除しながらブランドラベルを良〜く見てみると、
『ありゃ〜、これ紙に印刷したヤツじゃん!』


パーツや基板の特徴から、モノ自体はホンモノ間違いないのですが、とれてしまったラベル(オリジナルは薄い金属のプレート)を何とかしようと、前オーナーが苦心惨憺してプリントした紙を切り抜いて貼っ付けたのでしょうな。ご苦労様でした。
説明文にはありませんでしたが、安めのワケはこれだったのかもね。

でも私めはコレクターではありませんし、何より音が思い描いていた『あの音』なら文句無い訳です。
では早速、


Shin-eiのフットスウィッチはこんなとき便利だよなぁ。
はい、スウィッチ周りの配線を変えるだけで簡単にトゥルーバイパスに出来ました。
使っていなかったWestern Electricのケーブルで配線。
IN, OUTのジャック側とアース、スウィッチの対角線についている白いケーブルがそれです。
おかげでエフェクトOFF時の音ヤセ無し!


ゴム足と裏蓋固定は別のネジという律儀さもShin-eiの特徴でしょうか。
でもこの手回し可能な前側ネジ2つで電池交換できるのは思いつきですね。

さてそれでは、やっぱやりますか!


にゃはは、あんまり上出来じゃないけど、ラベルシールシートにプリントして貼り付けますかね?
 


コメント

ベニマロ さんのコメント…
モリコーネの音源は、実は日本が一番豊富だそうで、トルナトーレ監督は来日する度にCDショップでモリコーネのサントラを探してはお土産としてプレゼントしているそうです。

モリコーネ本人も持っていないレアな音源が、我が国では普通に売られているそうな。
ラブとしや さんのコメント…
おかげさまで、ウチにもシシリアンの紙ジャケやらマイクパットン監修の『犯罪と不協和音』なるそっち系のコンピだとかがワサワサ。珍しい所では、モリコーネ含むイッタリア現代音楽家連によるグループ、Gruppo Di Improvvisazione Nuova Consonanza とか、良いですよ〜。ちなみに、遊星からの〜は、CDだとあのテーマ曲のヴァージョンが違うみたいっす。