Appleがマック(MaCintosh)を発売して30周年だそうです。
楽器と違ってマイファーストマックからちゃんと押し入れに残っているもので、一番右が最初に買った(コンピューター)PowerBook5300C、ひとつ飛ばしてiBook、またひとつ飛ばしてPowerBook12インチ(留め金が壊れて閉まらぬ)。
飛ばしたiBookシェルとスロットiBookは、仕事の現場用に前世代のものを格安で中古で買って使っていたものです。
そろそろパソコンでも買うか。と思った頃、パソコンなんて何の事やらさっぱりお茶漬けだった私が、少し調べてすぐに決めたのがマックでした。幸い、まだ会社が一応ちゃんとボーナスを支給してくれていましたので、それを頭金に、残りはローンで5300C。
そのどうしようかの時に決め手となったのは、マックの"For Rest of Us"というコンセプトでした。
要はするに、『これから世界を席巻するであろう「パソコン」は、コンピューターの専門家の私たち以外の人々でも簡単に使えるものであるべき』というもの。
にゃるほど、そのコンセプトがしっかりしているならばインじゃん?
実際、その後目にした他の「パソコン」は正直なんかなぁ〜でした。
『何でも自分でイジって検証してみなきゃ気が済まないあんたは絶対ウィンドウズだと思った!』
なんて知り合いに良くいわれたものですが、別にパソコンをいじる事自体が目的ではないので。
その先にあるものに手を伸ばす為のツールですからね。
パソコンのみならず、ハードディスクレコーダーのリモコン(人間の意思を機械に伝えるインターフェイスね)なんか使ってみると、そのメーカーさんの苦労がうかがえる事が日常しばしばあります。
何で一番使うであろうこのボタンが2番めなの?
文字入力のボタン操作なんて、それが最も良く出る例かも知れませんね。
社長が、常務が(その他もろもろのお方だったりが)おっしゃったんだから、『50音』優先だ!50個並べろ!
そりゃインですけど、数字キーの連続押しでも選択できるようにもしたら使い勝手の幅が増えるんじゃないですか?
いいから50音だけちゃんと出来る様に作れ!余計な事はいいんだ!
��この場合、社長や常務に罪は無いですな)
またある意味逆のパターンでは、
お客様の事を考えてより便利にする為にこんな事を加えてはどうですか?
今君はとても良いことを言った。みんなそうだろ?キーは立体なんだから側面も使えるなんて素晴らしいアイディアじゃないか!
何かこういう光景がすぐに思い浮かんでしまうのですな。
先日、父親がパソコンを買い替えたいとかで実家近くの大型家電店に試しに見に行ったら、新しい国産のノートパソコンが、なんと『タッチパネル』なんだそうな。トラックパッドはそのままあるのに。別にディスプレイ部が取り外せてタブレットに出来るわけでもないのに。
思わず『意味ねぇ〜』と呟いてしまいました。
さて『メイプル』は?
ギターのお好きな方は、『メイプルネックのレスポール』って何だかイメージできます?
そう、70年代の後半から末まで(80年以降のヴィンテイジリヴァイバルが始まる直前まで)、本家GIBSONがそれまでの伝統?を覆し、レスポールのネック素材を、マホガニーからメイプルに変更したその頃のレスポール。
実は何年も前から気になっていたのです。
私の世代からすると、メイプルネックのレスポールなんて効率重視の悪名高きノーリン資本期のGIBSONが行った愚行、後に閉鎖されるカラマズー工場の職人たちは大いに嘆いたものじゃ。などという伝説や噂がまことしやかに語り継がれたりしていたものです。
よって、後のヴィンテイジ追求モデルに比べてでかいヘッドがカッコ悪いとか、あんなのレスポールの音じゃないよとか皆勝手気侭な事を言っていたのもですが、果たしてホントにそうかな?とまたぞろ余計な思いつきが頭をグルグルしていたのです。
どうも80年代のヴィンテイジリヴァイバルモードが入って来たものとか、ヒスコレとか何とかとかに正直なじめなかったのは、やっぱり音抜けとか生の鳴り方かな。
以前"T-TOPハムバッカー"の良さを書いた事もありましたが、ギターの音のほとんどはピックアップ以前に決まってますからね。
といっても、私はバーストオーナーとかではないのであまりデカイ事はいえませんが、以前持っていた74年のメイプルトップカスタムがしっかりとしたアイデンティティを感じさせる音を持っていた事。それは80年代以降の比では無かった事がミョーに心に残って仕方が無かったのもその理由です。
するってえと、「愚行」とか勝手に言われてたメイプルネックのレスポールって、実はレスポールの「進化形(当時の現在進行形)」だったんじゃないの?
��0年代とは使ってる材料の質が違って来たりとか(想像ですが)、現在進行形の製造工程上逆戻りできなくなってたりする状況とかで、今(70年代当時)『レスポールの音』を継承していく術として採用されたもののひとつがメイプルネックだったのでは?
もっと言っちゃうと(想像ですが)、それまで大きな評価は受けずとも(メイプルネックの採用等でレスポール史上エポックメイキング的に)進化してきたレスポールであったが、80年代に入ってからのヴィンテイジリヴァイバルというマーケティングを最優先事項に置いた瞬間、進化は終了してしまったのでは?
最初に書いとこうかとも思いましたが、前、前々ブログ同様、『市井の熊さん八っつぁんは好き勝手言うぜ』というのが健全な世の中だと思っておりまして、もっと言えば、オツムにグルグルしている事を文字に起こしてみて、その理屈を整理してみようじゃないの。でも、自分にだけ解る走り書きじゃなくて、一応人様に読んでいただけるレベルの文章にした方が、よりシンプルに考えもまとまるのではと思ってやっているのです。
ちゅうことでメイプルネックのレスポールです。
でも既に長くなっちゃったので続きはまた。
最近ブログの更新頻度がゆっくりですが、よろしくお付き合い下さい。
ギターや機材以外の記事も色々書きたいとは思っております故。
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