わが名はジュリー 僕はコレクター

今日の午後のロードショーは『コレクター』でしたね。 
「おー」と思い、用事はさっさと午前中に済ませて、日本酒を冷酒器にとぽとぽ注いで、あたりめに一味入りマヨネーズをつけてチパチパしながら観てました。 


う〜ん、吹き替えはジュリー版じゃないのか。 
今から20年位前、初めてこの映画をテレビで観た時の吹き替えがジュリー(沢田研二)でした。 
「観たかったんだよな、この映画。しかもなんとテレンススタンプの吹き替えはジュリーかえ?何とも粋な計らいじゃのー。」 

映画もなんでも、まだ色んな文化がちゃんとリンクしてた頃ですからね。テレビでもしょっちゅうこれは、と思う作品をやってました。 

何番目かの憂鬱の頃でしょうか、まだ今ほど太ってませんが、ドラマ等でも実に不思議な味の存在感を見せていた(上着に一杯インスタントラーメンを万引きして空き地を逃げ回ってとっ捕まってしまうあのドラマは何でしたかね?)ジュリーゆえ、まさにハマった役どころ。で、あの声ですからね。素晴らしかったです。 
で、今日のバージョンの吹き替えはなんと岸田森だったのですな。へー。 
でもやっぱジュリーのが観たいなぁー。あの、それこそ逃れられなくなってる様な声のトーン。 
吹き替え付きでDVD化してくれませんかねー。 

『ダメ人間』という言葉はもっと後にポピラーになりますが、20代の頃この映画でアーカイヴとして眺めていた『ダメ人間』の世界は、実は自分のすぐそばをかすめていた? 
いやそうではなく、一瞬に通り過ぎるのではなくて、『コレクター』のswingin’ 60’sよりももっと昔々から、未来永劫までメンメンとつながって続いている『ダメ人間世界』『ダメ人間暗黒帝国』がまさに自分のすぐそばに横たわっているのでしょうか? 
いやいや、『ダメ』『非ダメ』のどちらかに分けられるものでも、その彼岸でもなく、要はどれも『全部』なのですな。 
中盤での『ライ麦畑』やピカソについてのやり取りでは、ややもするとバーバリアンとインテリのやりとりに見えるかも知れませんが、実はテレンススタンプが海原雄三で、捕われの美女はやり込められている山岡士郎なのかもしれませんね。 


こんな本をしばらく前に見つけました。 

対談語りおろしの自伝本。『コレクター』吹き替えより何年か前のものだと思います。 

コンサートチケットや当時写真の復刻 

サリーカッコいいっすね 


このアルバムのおフランスのチャート表とか 
 

レントゲン写真! 
 
人間ドックの結果表がフルでついてます。ええんかいな。 

別にタレント本を集めてるわけじゃないのですが、自らの舞台に立って来た方のお話は大変面白く、含蓄のあるものですな。 

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