スタック〜っ!
あ、その前に、前回のブログから1ヶ月以上も開いてしまいましたね。
イイじゃない気まぐれなんだから。
という事でご覧の通り、HIWATT SPEAKER CABINETを手に入れました!!
写真で見る限り、こりゃ絶対ヴィンテイジだぜと狙っていたのですが、
いざ届いた時にはウレシくてこのキャビに馬乗りになったりしてしまいました。
実は今から.... 数えるのがヤニなっちゃうので、80年代中盤頃といっておきましょうか、
70年代もののハイワットキャビを友人からプレゼントされた事があり、なんと若気の至りで良く愛でもせずすぐに手放してしまったのですが、その記憶を辿り、またネット情報も参考にしつつこの度手に入れたこのキャビを検証してみましょ。
その当時所有していたハイワットキャビは、かなりのおつとめ品で、グリルクロスはベロベロ、しかし中に入っていたスピーカーには、ハイワットオリジナル標準装備のFANE社スピーカーの紫色のラベルがシッカリと貼ってあったのを覚えています。
したらば、今回手に入ったキャビの方はというと、残念ながらスピーカーはFANEではありませんでしたが、これがなかなかどうして素晴らしい音。いや、大変気に入りましたぞ!これイイじゃん!!やった〜!!!っと馬乗りになった訳です。
はいご開帳です。
スピーカーは、アメリカCARVIN社製の"BRITISH SERIES"という、1発100Wもの。
セレッションとはちょっと違う様な?ミッドレンジで、なかなかナイス!
しかし、このしっかりした音はスピーカーユニットだけによるもの?ん〜。
ヴィンテイジハイワットのキャビの特徴として、この裏蓋のポートがありますね。
つまり、裏蓋下部に切り欠きがあり、先ほどのご開帳図でもお解りの通り、その部分はネジシロの木材パーツも無し。
と言う事は、完全密閉型ではなく、この部分が解放されているという事。
昔は、裏蓋開ける時に手を入れられる位しか思ってなかった。
これが裏蓋内側の図。
そうそう、こんな質感見た目だったのを良く覚えています。
"DF"とか筆記体のLの字は、組み込んだ人のサインでしょね。
それでまたアナタ、この裏蓋が重いのなんのって。
厚さももちろんですが、この裏蓋だけで9kgもありやんの。
これは裏蓋表側(?)ですが、ジャックの上左右の矢印が差す穴は、かの"HYLIGHT ELECTRONICS〜"のあのプレートが付いていた事を物語っていますな。
ちなみにこのホワイトジャックは、スピーカー交換時に替えられていたのであろうマーシャルスタイルの黒いものから付け替えました。
フロントグリルクロスは、その昔に手にしたもの同様、ベロベロに緩んでいます。
ヴィンテイジマーシャルでお馴染みの"SALT&PEPPER"ってやつね。
マーシャルとは縦横が逆だとか、HIWATTの方がちょっとだけ青っぽいとか諸説ありますな。
"HIWATT"のロゴプレートは無くなっていますが、特に気にしていません。
写真の中央右上には、ロゴプレートを停めていたリベットの足がちぎれて残っています。
「とって」もナイス。
この無骨さがイイですね。
中から見るとこんな感じ。
そして、
片手に『増大秘法』なる虎の巻を手にした天狗の鼻の様にニョキっと飛び出たこちらの角柱。
こちらがまた、長大だけでなく、コチコチに硬くビクともしません。
叩いてみると、ボルグの打撃音と言うか、『ケ〜ン』とか『キ〜ン』というイイ音がします。
赤矢印にある通り、コーナーには補強の三角柱が、そして、これが気になっていたのですが、緑矢印のプラスチックのパーツ。
このキャビネットには後付けらしきキャスターがネジ留めされていましたが、もしやもしや、差し込み式キャスター用のソケットなのではないのけ?
しかし、バッフルボード側にはありませんね。
これも古い記憶で、大学の軽音部のLIVEが講堂であった際、誰ぞが何処ぞから借りて来たというハイワットのスタックを搬出した際に、何のとそのヘヴィ級のキャビにはキャスターが付いておらず、ヒィヒィ言いながら運んだのですが、その底部には下駄の歯の様な細長方形の木片が足として付いていました。
ますます天狗か?
その下駄の歯部が写った写真は検索できませんでしたが、パーツとして過去に掘り出されたという写真がこちらです。
ということで、我が家にやって来た激重キャビをえいやっとヒックリ返してみると、
赤枠のエリアに、下駄の歯が付いていた跡がありますね。
してキャスターを外してみると、
バッフル側にもプラスチックのキャップが埋まっていました。
やっぱり差し込み式キャスター用のソケットの様ですね。
あるフォーラムサイトで、このプラグについての話題があげられているのを見つけたところ、『フェンダーアンプのキャスターの様な差し込み式用であろうが、ソケットがプラスチックとは強度的に実に心許ない。どなたか良い後付けキャスターをご存じないか?』といった内容でした。
だからといってこの穴を利用してフェンダー用のソケットを付けようとすると、円盤状の部分がハミ出てしまうのでアウト。ムズカしいものです。
ならば今一度下駄の歯仕様にしてみるのも一興ですが、材料選びから、鉋で削ったりだの気が遠くなりそうなので、付いていたキャスター戻そうかなぁ。
ということで、やっとこ念願の(まさか手に入るとは)、わがDR103にお似合いの(同じく70年代製の)、そして理想の(音がすばらしっ!)キャビが手に入った訳ですが、その音の良さは、今回ジロジロ色んな部分を観てみて感じた、このキャビの堅牢さ、作りの素晴らしさなのだなと痛感しましたのでした。
はぁ〜、久々に長文でした。
そうそう、皆さん!かのThe RoVing Stonesの関東公演まであと約1ヶ月ですよ!!
わがampegフレンドであるTacKeith氏率いる、'72~73年のストーンズ(ampegドンズバ期)にこだわったトリビュートLIVEを、これまた70's ampegアンプを鳴らして繰り広げるという、実に来合いの入った、ワンアンドオンリーの最高のバンドです。
皆さん、生でampeg VT-22&VT-40の音が聴けるチャンスなんて今どき滅多にありませんよ!是非馳せ参じましょう。
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