『燃えるブンブン』はミネンコ 2


山川ユキの「新宿ダダ」って曲もありましたね。
その昔「ダダイスム」が世界の都市に伝播し、「ニューヨークダダ」「パリダダ」「東京ダダ」と言われた流れからの「新宿ダダ」だったのかと思えば、特に日本歌謡界の様式を底からひっくり返すものでもなかったようですね。

ということで、今回のオペレイションのお相手はこちら。


1969年製 FENDER VIBRO CHAMP。

奇しくもampeg B-25と同じ製造年ですなそういえば。
で、このCHAMPにこちらを装着。


ミネンコならぬ『マリンコ』のホスピタルグレードプラグ。
ケーブルはB-25のとき同様べルデン19364です。
締めて今回も5千円も掛からず。

あまりいい場面で聞く事のない『費用対効果』という言葉が、ここではドンハマりするわけです。
そのカウンターである1本ウン十万の電源ケーブルの費用対効果の度合いって何スカね?なんてニクまれ口を言ったりしてみたりして。


無事装着完了してさてその具体的な効果はというと、
『ジー』ノイズが消えた!!!

これはB-25の時にもたまげた事ではありますが、初めてエルクだかエーストーンだかのアンプにエレキを突っ込んで以来ウン十年、『ジー』っというあのノイズは言わば副産物としてそこにあるものかと思っていましたから、そりゃビックリです。

ギターの音が出るまでは、かすかなトランスのうなりが聴こえるのみ。
これはスゴイ事ですよ!
特に今回はお茶の間アンプのVIBRO CHAMPですから、常に『ジー』っという不機嫌なノイズを発していたアンプがまるで家具の様に落ち着いた佇まいになったというか。
ちなみに我が家では、電源はエアコン用のアース付き壁コンセントに繋いでます。

して、音質面での効果はどうかというと、
今回の試技を行う前に、以前交換したスプレグの電解コンデンサーのうち、表面の皮膜がただれていたものを別ブランドの新品へ、プリアンプのプレート抵抗をAllen Bradleyへ交換し、なかなかの音質でいた訳です。

そして今回のケーブル交換と同時に行ったのが『ヴィブラート回路の撤去(切り離し)』です。
このところあまり効きが芳しくなかったヴィブラートでして、ならば以前から気になっていた『ヴィブラート回路へ信号を送らなくなる事による音質向上』というのをやてみよじゃないのと。

なんとまぁこれが大変な効果。ケーブルとの相乗効果もありましょうが、もはやこのアンプを手に入れた時とは別物といっていいクオリティの音になりましたぞ。

思えば初めて手に入れた外国製のアンプが70年代中期のVIBRO CHAMPであったわけで、いままたこうして巡り逢ったVIBRO CHAMPを経年のストレスからリフレッシュしてあげる事ができたのは、あの当時は知識経験不足からちゃんと愛でててあげられなかった事への罪滅ぼしでしょうか。

そう思うなら、あ〜あ手放すんじゃなかったぁ〜な機材の筆頭はHIWATT CUSTOM 50かなぁ。
リイシューじゃなくてオリジナル、4インプット、もちろんパートリッジのトランスetc.etc.
マスターヴォリュームも付いていたし、電解コンデンサーを新しくしてあげて、パワー管も6L6かKT88にしちゃったりしてみたら... なんて叶わぬ妄想に悶々としてしまうのでした。
ま、人生にそういう事はつきものだよね。

 

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