プリアンってあれか?あの毛羽立ってるハッパにシズル感たっぷりの水玉様のタマタマが細かくいっぱい付いてるやつ?
『アイスプラント』って名前で近所のスーパーでたまに売ってるよね。
そりゃプリアンでしょうけど、今回は『プリアンプ』!
かのエコープレックスEP-3のプリアンプ回路を再現!なんてペダルは今やたっぷり市場にあふれていますが、あれって簡単に自作出来んのかねチミチミ?とまた悪い病気の蟲が脳みそに語りかけてきます。
プリアンプ効果のみが必要なのにあの大きな怪奇骨董音楽箱(EP-3)を持って歩くのも大変だしね。
確かに回路自体は簡単なのですが、当時と同じパーツの入手が難しいゆえ市販のものは回路変更をしていたり、あえてその希少パーツ使用でめちゃくちゃ高価な手作りとか、まぁそういった所なのですな。んじゃ手作りしちゃってマイオウンペダルを所有するのが一番なんじゃん?回路図はネット上に幾つもあるし、同じEP-3でも初期の回路がよろしなんて情報もありました。
ではやってみましょう!
いつの間にか5つにも増えてしまった各種パーツを放り込んである靴箱(adidasやらnikeやらetc.)をゴソゴソしていると、なんとその最も希少だというパーツ(FET)の"TIS58"というのが出てきました。
いつ手に入れたかは覚えていませんが、しばらく前にも同じ事を考えてたぶんebayか何かで手に入れていたんですなぁっはは。
基板上はこんな感じ。ね?パーツ数はこれだけだもん。
白い円柱はMALLORYの35uF25V。
前回も書きましたが、FENDER AMPにはダメダメでも、エコープレックスのプリアンプにはこれじゃなきゃダメなんだとか聞いた事がありますのでおっ立ててみました。
その手前は、OCTIVIDERの時に試してみたチョコレートみたいな220pF。その少し左はおなじみトロピカルフィッシュ0.1uF。
トランジスタ状のがTIS58です。
そしてお気づきであろうか、一番大きな2つのコンデンサー(0.02uF)。これはもしかしての〜
そうです。『バンブルビー』より断然入手が難しいという"GREY TIGER"ではありませんか!
おごりましたね〜。
しかし、"GREY"なんですね、"GRAY"じゃなくて。
てっきり白黒の虎(ホワイトタイガー?)のことを『グレイタイガー』って呼ぶのかと思ったら。
では"GREY"を調べてみると、『灰色』の意でも使うみたいですが、
ー 生の純アクリル短繊維織物; 生の純亜麻織物; 生の混交織ちょ麻織物; 生の純ちょ麻織物; 生の純ポリエステル短繊維織物; 生のアクリル短繊維織物; 生の純ビニロン短繊維織物; 生の混交織ポリプロピレン短繊維織物; 生の純ナイロン繊維織物; 生の純キュプラ短繊維織物; 生の混交織ポリエステル短繊維織物; 生の純レーヨン短繊維織物; 生の純ポリ塩化ビニル短繊維織物; 生の混交織アクリル短繊維織物; 生の混交織レーヨン短繊維織物; 生の混交織綿織物; 生の純綿織物; 生の.......
と、なんとまぁ『生』づくし。
『生の繊維状のもの』ということで、このコンデンサーの構成素材のことを表しているのでしょうか?
と言う事で一応完成したプリアンプですが、どうも音が高域寄りになりすぎている様な。
エコープレックスのプリアンプ効果って、確かに中低域が締まるってのがポイントですが、こりゃちょっと硬すぎかな?
ということで、さらにパーツ箱をゴソゴソやってコンデンサーを変えてみる事に。
値を0.047uFに変更して、これも前回ご紹介したFENDER AMPにはコレ!と言われるMALLORY BLUE MOLDEDに。
1個しかないので物は試し。
もひとつ見つけたのがこちら。
"INDUSTRIAL CONDENSER CORPORATION"というブランドロゴがあります。
CONDENSORじゃないのね。たぶん50年代のもの。
ちなみに片側の黒い帯にそってこんな文字が書いてあります。
"OUTSIDE FOIL"
要はこっちが出口側ってこと?
実はあの『バンブルビー』もどっちをアース側に付けるかで...なんて話を聞いた事があるのですが、50年代のコンデンサーのこういう構造上の特徴所以の事なのかもしれませんねぇ。
なのでこっちを出口、アース側へ。
してまたこのコンデンサーが大正解!
GREY TIGERの時よりミドル側にポイントがシフトしてイイ感じに。
さあ、では組み込みじゃ。
実に渋い佇まい。
ケース、外観も質実剛健に。
テスコのロゴバッジも出て来たのでペタリコ。
これは違うかなぁ?
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