前々回の、ピッツァ釜カスタマイズで行ったダリ的ソリューション=ダリの効能は素晴らしきもので、お陰で我が家のピッツァキュイジーヌ(?)は充実したものとなりました。
ハムと紫玉ねぎを旨味の中心とした新トッピングや、相変わらずNo.1のキノコとハーブ入りクリームチーズetc.はそのうちまとめて発表しましょう。
あ、ピザストーンとプレートの2枚重ねはやめて、どちらかにした方が結局上と下の焦げバランスが心躍るイイ感じになるのもまた一歩前進。
さて、たくさんのアクセスをいただいております我が『麗しきアンティグア』ストラト。
いろいろお話ししたいことがたくさんあるのですが、いっぺんに書く時間もありませんので、小出しで失礼ですが、今回もご紹介させていただきます。
その前に、「コンデンサー選びは楽し4」(ハイパス用コンデンサー選び)で行った方法ですが、現場写真の1枚がこちら。
センター用(現在はブリッジ側兼用)のポットをピックガードから外し(配線はそのままで失礼してキャビティにスッポリ埋めて)、その穴からvol.ポットにつないだケーブルをご覧のようにベロベロ出して、両端ワニ口クリップのついたケーブルに挟んで、反対側のワニ口にコンデンサー。
で取っ替え引っ替えという具合です。
もちろんコレ以前にトーン用コンデンサーも同様の方法で、toneポットにつないだケーブルを穴から出して以下同文。
このやり方が目下一番変化がわかるし、取っ替え引っ替えも一瞬でタイムラグ無し、実際取り付けるところに結線してるので効能確認にはベストと。
いつもしつこいようですが、キモは、
コンデンサー無しのケバケバした音をどう平(なら)すか。その音に加味されるエッセンスとは??
vol.を少し絞った時に、極端なハイ落ちをさせずに音量を落とせるか?
の2点です。結果、我が家ではストラトにはサークルD(トーン用+ハイパス用)、Gibsonハムバッカーにはバンブルビー(こちらはトーン用のみで十分)となったわけです。
何度もしつこいですが、是非お試しあれ。
「お守りみたいなものだから」とか言ってる方がいたりしますが、そんなもん受け売りしないで、自分でちゃんと音聴いてやってみましょう!
「あ、そういうことなのね!」って本当にわかりますよ。
で、今回のお話は、
なにやら標本写真の様で神秘的にも見えますが、ストラトのトレモロユニットを横から見た図ですね。
70年代前半のある時期からは、ご覧のダイキャスト製(上部のプレートと下部のブロック部が一体成型)のものが採用されているんですよね。
ブロック部ってこんな風に下にすぼまってるんですね。
でこちらはウチのアンティグアちゃん。
今はRaw Vintageに変えちゃってますが、ブリッジの駒もダイキャスト製(成分はなんでしょね?)。
でこれを1個外してみると...
?79年製ですよね、このストラト。
この年代にあるはずのないものがそこに... でっかいネジの頭がのぞいてます!
もしやもしや....
ななんとなんと太一郎!
スットンと垂直に伸びたスチールブロックがねじ止めされているじゃありませんか‼
しかも、トップのプレートも磁石がピタッと吸い付くってことはスチール製?
まるでオーパーツのこのトレモロユニット、50年代と同じかどうかは知りませんが、71年頃までのと同じ仕様のものなんですねー。
例えばココ、
ブリッジの駒を止める(兼オクターブ調整用)ネジ穴も、こんな風にスリット状に変化(型に素材圧入のダイキャスト製法ならでは)していましたが、
71年以前は、
丸穴開け。で、アンティグアちゃんも
むぅう。
でも笑っちゃうのが、ユニットをボディに固定する6本ネジ(トレモロアクションの支点)穴の下側は、
往年のものはこんな風にザックリ面取り「ナイフエッジ」化していて、
後年になると
面取りにあまり根性が入らなくなってしまうのですね。
ではアンティグアちゃんは?
なっはは、ほぼ面取り無し!
旋盤の跡も丸残りwでもアーム使ってもほとんどチューニング狂わないのがこの頃までのFenderの不思議なんですよね〜。
「レフトオーヴァー」パーツってFenderあるあるだっていうのはマニアの間では知られています(「男はだまって〜」のネックもそうかな?)が、さらに左用ってこともあって、以前まとめて作った左用ユニット素材を使用したってのも納得ですね。
しかも大量生産期に移行してからの流用ですから細かな仕上げも荒いとか、おそらくそういうことなのでしょう。思わぬサプライズでしたね。
全ての左利き用がずっとこのユニットかどうかは、いろんなサイトを見てみましたが、やはり写真じゃ判断できませんねえ。
皆さんもお店で70年代の左用ストラトを見かけたらブリッジのところをよーく見てみてください。
ま、それだけが購入動機になるかというとアレですが、実は右利きの人にとっての左の効能ってそれだけじゃなくって、もっと次元のひとつ上というかなんというか...
それは回が進んだらいずれお話ししましょう。
あ、そうそう、もう一つこれも左用の効能?と思わせる部分があって、それがもっとこの個体のキモなんですが、そちらは次回に。
それでは皆さん良いお年をお迎えください。私はこれから、一晩水ダシ取りをして、朝から80度で3時間煮込んだスープの煮干しラーメンで、年越しそば第一弾を行います。
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