ん〜、久々にブログでも書くか、って
前回から1ヶ月ぶりじゃないですか!
ネタはイロイロあるのですが、飲んじゃ寝クッチャネの生活ゆえサボってました。
ごめんチャイ。
久々に書くならタイトルにある通り、久々のテレキャスターネタじゃ!
『男は黙って〜8』からなんと2年半ぶりですが、その前にこんな動画を見つけました。
ブルックリンのお嬢さんたちがレアなオルガン&シンセでTublar Bellsを奏でるというもの。
アレンジというか構成もハイセンス、しかも登場する鍵盤群がそそるものばかり。
G.A.S.患者でも、キーボーディストじゃなくてよかった〜と胸を撫で下ろしてしまいました。
なぜって、こんな動画観たらあーた、その素性や海外オークションの相場なんぞを1台1台を検索しまくり、ついには我が家に寝る場所もなくなってしまったなんてことにもなりかねません。つーか、すでに何台か調べてるけどね。
さらに言うと、弾けもしないくせに「鈴木ハモンド」「ウーリッツァー」なんてのが我が家にはデーンと鎮座ましましておりまして、「ウーリ」ちゃんはリアルに音源を叩くキーアクションとモコっとした音がなんとも言えなく、たまにペロペロっとペダル踏みながらデタラメ弾いてるだけで悦に入り、「鈴木」さんは内臓レズリーの音にシビレつつ結局はリズムボックス代りにしてるだけと、相当罰当たりな待遇を受けているといった始末であります。
この動画の中ではどれも魅力的なのですが、それこそ内部にチューブラベル様の共鳴筒が並んだ50年代Jenco CelesteとGirl Crisisのリアちゃんがよかったですね。
Celeste=チェレステとはグロッケンを鍵盤楽器化したヤツでグロッケンの響きって好きなんだよなー、あっ!ウチにはLudwigのグロッケン(しかも鼓笛隊が使うヤツ)もあったんだっけ!リアちゃんはTaxi Driverのアイリスみたい。そーゆーこと。
そして最後は1914年製のスタンウェイに癒されますねー。NewYork製でしょうか?
で最後の最後に私の好きな映画TOP5に入る作品から
『値が付けられないほど(年代物)のスタンウェイよ!』
『もはやそうではありませんな』
んー、この動画のラストにこのシーンをハメ込んだというメッセージは、
ただ古いモン古いまま持ってるって
寝かしといちゃダメでしょが
メンテするとこは思い切ってメンテして
使ってなんぼ
使えばその素晴らしき音色が鮮やかに蘇る
と取ることもできますね。
今回はヴィンテイジギターにまつわるそんなテーマのお話です。
いやー久々に長文だぞー!楽しくなってきちゃったのでお酒買ってきます。まだ朝の9時ですが。
前回の『テレキャスター』の最後に予告めいたものを書きましたが、
これですね。
よくご覧になるとお気づきかもしれませんが、
先ずはブリッジの駒から。
そうなんです。ブラスのに変えたのです。
これは音がどーのというより、以前に付いて居たグラファイトの駒では左右のスラントがキツすぎて、オクターブが合わせ辛かったのがその理由です(特に1,2弦)。
円柱状のブラス駒が高さを稼いでくれるので、グラファイト時には弦高を稼ぐために駒両端のネジを結構締め込んだので、ブリッジプレートから伸びてるオクターヴ用ネジが思いっきり斜め上を向いてしまい、弦から飛び出してるなんてのも解消されました。
ほいでこっからが本題ですが、先の旧写真でお気付きの方もいらっしゃるかもしれません。
そうです、一般的にボディ貫通裏通しの弦を、ブリッジプレートのエンドから渡している仕様にしたのです。
ストラトと弾き比べるとそのテンションのキツさでというのがその理由ですが、これはMIDNIGHT SPECIALでも同じでしたな。
テレキャスターの長い歴史の中でスラブボード期とリンクする形で、その時期のブリッジプレートは弦裏通し用以外にもこのプレートエンド通し用の穴が開いていて、お好みのテンションをチョイスできるものだったというのをはたと思い出したわけです。
そしてそんな一時期の貴重写真はあるのですかと検索しまくっている時に、あれっと気になったのがこの人のテリー。
んんっ?
あれに見えるはボールエンドじゃないかっ?
レスポールでも.009とか使ってる人だから、弱めのテンションオプションを使わない手はないわな。と思ったら大当たりでした。
やっぱりプレートエンドに弦のボールエンドが見えます。
裏通しとプレートエンド通しでそげにテンションが変わるのかといえば、そりゃまるっきり変わります。
裏まで伸びてる長さというより、やはりその角度なんでしょう。
ほらほら、ブリッジ駒から折れ曲ってる角度が浅いですね(ちなみにこの頃からそうなったネジネジ状の駒のようですね)。
んならやってみる価値あるじゃん?とセンターポンチ片手に穴開けちゃったのですな。
どうも私はこのポンチによるセンター合わせというのが苦手で、下書き通りに穴が開かず左右上下にズレてしまってるのは先の写真でご覧の通り、文字通りうすらポンチの出来栄えですが、別にそんなに気にしていません。
してテンションはどれくらい変わったのかというと、これが如実にでございまして、変えたばっかの頃は大丈夫かな?と思うくらいベロベロでしたが、なぜか不思議と馴染んでくるもんですな。
懸案であったストラトとの相違も改善できました。
スラブボード期('59〜'62年?)のテリーはかなり人気があるようで価格もだいぶ高騰してしまいましたが、そのネックだけでなく、こんなところにもボーナスポイントがあったのかもしれませんね。
先ほどの弓が大写しになっている写真では、ブリッジプレートの裏通し用弦穴がよく見えませんが、ちゃんと開いています。
その証拠に、ボディ裏には裏通し用の貫通した穴がございます。
ね?
別の個体の写真ですが、これなら裏通し用に弦が通っていて、プレートエンドにも弦穴が開いているのがよく解りますね。
ですから、裏通しをやめちゃってエンド通しにしたといった仕様変更を行ったわけではなく、オプション可能としたわけですな。
なんとまぁ気の利くことで。
その後もやりゃ良かったのにね。弦ごとにテンション変えられるし。
暑い日もありますが、いい季節になったのでベルモットがウマいですな。
テンション問題も解決されて、さぞ気持ちも緩んでメートルも上がってきたかといえばまだそれほどではないので(午前中ですからね)まだ終わりませんよ!
実はこのテリーにはもう一つ気になっていたことがあるのです。
以前のもので『ピンボケの魔術師』の面目躍如な写真ですが、このネックを留めている4本のネジがオリジナルではないのです。
いえいえ、何もオリジナルにこだわっているわけではありません。恐縮ですが、今まで私のブログを読んでいただけていた方なら、理由なきオリジナル信仰なぞ私が持ち合わせていないというのは十分ご存知のことかと思います。
あ、ちなみにいつか私のブログで2番目に読まれているのが『グローブ屋の諸君の養豚場』で3番目が『男はやっぱりストラトかしら?』シリーズだというのを書きましたが、実は映えあるオールタイム第1位に輝き続けているのが、この『男は黙ってテレキャスター』のシリーズなのです。
この場を借りて(文中も文中ですが)御礼申し上げます。
皆様どうもありがとうございます。
今回の様にたまに思い出した様に更新しますが、今までもこれからも長い付き合いのテレキャスターですので、今後ともご贔屓に預かります様、隅から隅までずい〜っと、あい願いたてまつりまする〜(美輪版『雪之丞変化』より)。
えー、このシリーズの最初に書きましたが、ず〜っと放ってあった我がテリーを再生すべく救出した際には、引越しの際に解体した状態でバラバラで仕舞い込み、ボディとネックは下着入れの一番上の棚に放り込んであったという凄惨な状況でありました。
私もどれだけ心が荒れ果てていたのでしょうか。
で、件のブリッジプレートとかはちゃんと出てきたのですが、ネックを留めるスクリューが見つからない。
ははっ、ならば買ってくりゃいーじゃんと、フツーに売ってる現行パーツを買ってきて差し込んであったのですが、そこは経験値です。
『男はやっぱりストラト?』のシリーズ中、3点留めから4点留めに変更した後、当事モノのネックプレート&スクリューを手に入れインストールした巻がありました。
現行のギターパーツのスクリューは、大きなものから小さなものまで大抵はステンレス製です。
しかし当事のヴィンテイジものはほとんど鉄製で、特に弦振動と関わる部分においてはその素材からくる音の変化に敏感であるべしというのを以前読んだことがあり行ったものです。
その後、ストラトのブリッジプレートをボディにマウントする6本とかを当事物の鉄製にしてびっくらこいたりしたりしていましたが、しかしテリーのこのネックジョイントスクリューはそのままでした。
『もともとギャンギャンいうギターなんだからステンレスで大人しくさせてりゃいんじゃね?』などと不埒なことを考えていたのも事実ですが、ストラトで行った実績を鑑みるにちょっとなんとかしましょうかと。
実はなんですが、先の写真で見る右下のスクリューはネジ穴がバカになりつつあり、しっかり留められない状態であったので、ここは時が来たりてなのではと、交換を試みることにしました。
では肝心の鉄製スクリューはというと、パーツ屋さんや楽器屋さんへ行ってもまず手に入らないのですが、当事物に交換したストラトのアタマが真っ黒なネックスクリューがいつかはボロっと行きかねないと、以前ストラトの別のパーツを購入した業者さんへついでに鉄製スクリューをお持ちか聞いてみたところ、『ありますよ』とのこと。
そのストラト用に取っておいたものを今回使用することにしました。
バカになりかけている右下くんの下穴処理もなんとかせねばと思っていたのですが、先ずは確認として現行のものを外し、取っておいた鉄製のものと比べて見ると、
左が取っておいた鉄製ネジ、右が取り外したもの。
明らかに太さが違います。
長さも気持ち長いし、あれっ?これならバカ穴も補充充填なしで行けるかしらと思ったら行けました。
交換前の写真を撮っていなかったのでアレですが、
あ、アタマがでかい!
ジョイントプレートの穴はもともと面取りがされており、通常スクリューの頭はプレートに沈むように収まるのですが、見事に出っ張っていますね。
でも引っかかるほどではないのでインかアウトかでいえばインです。
で、肝心の音の方はどうかというと、
お見事なまでにボディまで鳴り渡っています!
もっともその素地は以前からなのですが、何かこう、ネックからボディエンドまでビューンとエネルギーが飛び渡っているような。
それと改めて感じるのが、ピッキングや左手の強弱に対して極めてセンシティヴに反応してくれます。
これは我が'52年レスポール同様です。
白ストラトではこうは行きません。
やはりシングルカッタウェイなのかな?
しかし、白ストラトはこのテリーに比べミドル、それもギターに大事なミドルが出ます(ピックアップがとかじゃありませんよ念のため)。
単純な比較はできませんし、このテリー同様の60's後半のストラトと弾き比べてみればもう少し突っ込んだ比較もできましょう。
ですから、あくまで想像でしかないのですが、ソリッドギターの始祖としてとてつもないポテンシャルを持ったテリーが生まれ、その後に、ソリッドのエレキギターのそのミリキが輝きまくるであろう音楽に必要な、グッとくるファクターを備えたさらなるストラトが生まれたという、奇跡にして必然の物語がここにあるように思えてなりません!
ウルトラマンとウルトラセブンみたいだと思ったところで本人的にはストンと腑に落ちちゃってるのですが、読んでる方にとってはとうとう酔いが回ってやんのといった印象でしょうか。
お昼寝タイムの用意もできたところで今回はこの辺で。
起きたらエッセンシャルのLDも見直してみましょう。
コメント
最初っから決まってるんです。