上様のお成〜り〜



なんと、上様がお成りに!ウチから歩いて行ける所に!!


キャ〜上サマ〜!
朝っぱらから豪雨が続いていたので大変心配していたのですが、いつの間にやら晴れ間も覗く様に。
おお!まさに上様のご威光に曇り無しじゃ!

さすが勝新のお眼鏡にかなった事あるこの存在感、恰幅の良さ、ゴージャス感(座頭市初登場期はガリガリに痩せていましたが)は只者ではありませぬ。

『日光御成道まつり』というイヴェントでの一コマ。
鼓笛隊やら合戦隊の前座の後にしずしずとお成りに。

しっかしねぇ〜、盛り上がりに欠けるよ!このイヴェント。

上サマの少し前に通り過ぎた振り付けの真島氏など、フツーの武家&旅姿なので誰だか解らず。
駅前で市長だか助役だかとのコンタクトでも上サマひと言もお発しにならずそのまま行進。
なんだかなぁ〜。

この辺が、自治体の浅はかさ=『呼んだよ/やったよ/記録したよ』で済ませてしまう大ウツケに他なりません!
会社でも何でも"Done"(やったよ、うちはやってますよ)で良しとしてしまうのはアホの極みです。
観に来ている人は『出来事』を期待しているのであり、市井の人々には染み通っている、あの長寿番組での上サマファンタジーが今目の前で行われるかと、胸はごく自然に弾んでしまうのです。


『度し難い愚か者め』
例のエコーを効かせた何処からとも無く響くあの声!
鼓笛隊やら合戦隊の前座が一通り終わった後、やるせないトランペットの音色と共に一瞬の緊張を走らせるこの台詞。
そして沸き起こる歓声と拍手の嵐!
『余のイヴェントをやっつけ仕事で片付けようなど言語道断、潔く腹を切れ!』
助役でも何でもいいから腹黒悪代官@伏魔殿役に扮した輩が一瞬怯むも、
『ええぃ、お役御免とあれば死んだも同然、カクなる上は上様もろとも斬って捨てよ!』と断末魔の捨て台詞。
ここで葵の紋が入った刀の鎺(ハバキ)がモニターにアップ(沿道の電柱にはモニターっしょ!)!
バラバラと飛び出して来たテの者達を目にも留まらぬ殺陣で上サマ峰打ち(腹黒に仕えたのが運の尽き)、遂に悪代官と悪徳商人を追いつめると、待ってましたの決めゼリフ、
『成敗っ!』
いつの間にやら加勢したお庭番(才三&九の一:ちょっぴりルサンチマンと密室のエロス漂うキャスティングがいいなぁ〜)がいつもの殺戮。
やんややんやの喝采の中、先ほどのキリリとした表情とは打って変わって柔和な笑顔を湛えた上サマ天を仰ぎ、締めは若山弦蔵のナレーション
『スリルイズゴーン。市井の民とともに御成道を歩む爽やかな秋の日を心に刻む吉宗であった』


最低これくらいはやらんと。

もっと言えばエンディングに、旅姿で闊歩する真島氏の袴がストンんと脱げてピンクのスパンコールで埋め尽くされたホットパンツ姿に、そしてマツケンサンバ。

これ位はやらなくっちゃ失礼というもの。
そして、ありったけの声援『上サマ〜!』を。きっと応えてくれますよ。

ほらね。



 

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