ダリ的ソリューション

 あっ、見つけた! 

その昔日曜の夜に「知られざる世界」という番組でこのフィルムが紹介されたことがありました(ダリの特集だったのかな?)。


『我ダリこそヘルメスの生まれ変わりであり.... 』と怪しい口上が始まるのですが、番組のナレーターと解説者の
「これはまた何をしようとしてるんですかね。召使いに銀紙を持って来させてますね」

「今からこの彫刻とそっくり同じにこの銀紙を型取ってみせようというのですね」

「はぁ....  あっほんとだ」

「まぁこれ押し当ててるだけなんですけどね」
という(確かそんな感じたった)会話を聞いて、へぇ、面白い人だなぁと。動くダリ本人を見たのも初めてでした。

しかしあらためて観てみて、てっきり銀紙をクチャクチャやってる途中にカットを入れてその隙に押し当てているものだとばっかり記憶していましたが、それは先の解説を聞いて「よく見えなかったけどそうだったのだろう」と勝手に思っていたのですね。
このシーン、1:06辺りからは完成するまで全くカットが入っていません。
う〜ん、まさにダリは天才、ヘルメスの生まれ変わりじゃ!と思ったのは、銀紙細工の腕前のことではなく、召使いにヒョコヒョコ妙な歩き方をさせたり、椅子に座るところからカットを始めるetc.といった、この天才シーンのための秘密をしっかり仕込んでいるところに、いたく感心してしまいました。

皆さんわかりました?わかってみるとさっきの仕掛けが重要だってことがまた良くわかりますよね。
こういった知恵を巡らすのが一番大事になって来ませんかねまた。
ということで、我が家にもダリ的な試行を行ってみよう!というのがこの写真。

決して宇宙より飛来する電波をキャッチしようとしているのではありません。
デフォルトはこれです。
ウチのピッツァ釜のかつての姿。以前ご紹介した回に書きましたが、焼き上がりのこんがり焦げ目問題解決には『上蓋内側にアルミ』という、以前見聞きした試技を行ってみたのです。
結果は? 
ほれほれ、北北西と南南東に焦げ目ができてますよ!
所々にはヴォルケーノも‼

 
こちらなんかは、膨らみはイマイチですが、満遍なく焦げ目付いてきましたよ!
*100均で買ってきた、コンロの油はね防止のアルミ板でやりました。
もちろん紙とか付いてないやつですよ。
薄いアルミ箔やひとつでも燃える素材がついたものでやるのは危険なのはおわかりですね? 
イマイチわからんという方は、下の写真と比べてみてね。
全く焦げ目付いてません。

して、上の火力はやや改善したのですが、どうも余熱段階でピザストーンが熱せられすぎてしまうようで、ピッツアの底側がカリッカリになりすぎてしまうという問題が起きてしまいました。また、焦げるまで熱してると、モッツァレラチーズが泡立ってきてしまいには蒸発してしまうほどになってしまうこと。

底面焦げ問題には、

以前このようにピザストーンをカポッとはめたその上に、元からついてるさっきのデフォルト写真にある茶色いプレートを重ねて、下側からのヒーターの熱がプレートを熱しすぎないようにしてなかなか重畳。

 モッツァレッラ蒸発問題は、3~5分焼いた後になってから乗せるのが吉とのことで解決しました。
でも、味がね... そうなんですよ。スーパーで逐一生のパックを買ってきても「こんなもんかな?」某外資系量販店で買ってきた生なんだけど円柱状の真空2本パックで売ってるモッツァは、焼き上がりがペンキ塗ったみたいだし、生で食ったら薬臭くってもうダメ。
ということでこれに落ち着きそうです。
『IQF イタリア産無添加モッツァレッラチーズ』

ペットの餌みたいな形状ですが、急速冷凍&無添加がカギのようで、味も香りもないスーパーの生パックに比べればダンチです。
ちゃんと味するし(フツーにチーズの風味)。
あとは1kgを何枚分で使い切るかというコスパ問題ですな。 
もちろん、たまには奮発してブファーラ(水牛)のモッツァレッラで行ってみたいもんですが、そんな王侯貴族みたいな真似もできませんからね。

おかげで2日にいっぺんはピッツァ生活。また進化したら報告しますね。

前回告知した大ネタはまた次回ね。では。    

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