アッセンブリー替えてみましたん。
こちらが今まで付いていたもの。
かれこれ10年近く前に組み込んだもので、写真の状態で販売されているアッセンブリーでした。
ハイエンドなパーツ群をリリースしているブランドによる、『クライオ処理』済みのパーツで成り立っているというこちらを導入した際には、音抜けの良さに『ほほ〜』となりましたが、その後色んな経験をして『そもそも』の大切さに思い至った身としては、エンハンス的な要素を取り払って、このギターのポテンシャルを見つめ直しても良いのでは?と、長年の御務めご苦労さんに至ったわけです。
スウィッチ(USA製)、ポット(CTS)は新品、ジャックはSWITCHCRAFT社のたっぷりアースが摂れる多端子のヴィンテイジものに交換。クールポコ的なケーブルはWESTERN ELECTRICの40年代ものです。
ジャックへのHOT&COLDが二重になっているのは、今まで付いていたアッセンを真似してやってみただけ。深い意味はありません。コンデンサーは先ずは手元にあるGREY TIGER。
ほなどでしょ?
なんだ、全然イイ音じゃないですか!
特に高音域の成分が減った感じも無く、むしろ、このギターの『鳴り』がどういうものかが手に取るように解る音になった感じがします。
特に、サステインの長さ。
あれ?ヤッパり。。。
ディタッチャブルネックだからってナメてたわけではありませんし、そういう偏見はすでに捨て去っておりますが、レスポールといい、テリーといい、やっぱシングルカッタウェイには敵わないんじゃない?
それと、さらに実感したのは、クライオとかいう前に、ピックアップの高さとバランスでいくらでもイイ音に調整可能だということ。
ブリッジピックアップの3本のネジの動きの玄妙さ、フロントとのミックスのバランス、3&4弦のレスポンスの良さetc.etc.
微妙なバランスが如実に音として出てくるギターとしてのピュアさ、そしてどんなギターにも勝る各弦の分離の良さ。
やっぱエレキの元祖だなや〜。
えーとですね、ここで言っておきますけど、良く語られるテレキャスター伝説の「ジミーペイジ曰く『レスポールはテレキャスターに近い音がする、テレキャスターのデラックス版だね』」とは、ここのポイントのことを言っているのであります。
ピックアップ直列ハムバッカー接続だったとか、そんな事してないよとか、そういう事ではないのです。
ちなみに今付いているピックアップはLindy FralinのTELE STOCKです。いつかは60年代のオリジナルを付けてあげたいと思っていますが、そもそものテリーの音の素晴らしさはピックアップでどうこうという問題では無いと言う事は、先のポイントを考えれば自ずと解る事です。
んじゃモヤモヤが解決した所で、コンデンサーを決めましょう。
この最後にとっておいたコンデンサー決めって、例えて言うなら、いざ準備ができたからって素っ裸で表へ出て行く訳にもいかないので、洋装か和装か、はたまた甲冑か?といった、ワードローブからのセレクトっぽくありませんか?
GREY TIGERの次に試したのが、『エコプレプリアンプ』の巻でも試した"INDUSTRIAL CONDENSER CORPORATION"の50年代もの。これもなかなか良かったのです。
他に、SOZOやら何やらキャパシタンスは無視して、洋服ダンスならぬパーツケースに詰まっているコンデンサーを片っ端から鰐口クリップへ挟んで試した結果。最終的にこちらに決定!
出ました!マロリーちゃんBLUE MOLDED。
FENDER AMPにはやっぱこれでショと、VIBRO CHAMPでいい思いをしたこちらがベストでしたね。
試しに、VIBRO CHAMPにもともと付いていた『チョコレートドロップ』も試してみましたが、抜けが悪くダーティな音で却下、オレンジドロップも同様でございました事を書き加えておきまする。
さて、検証してみたい課題はこれで終了かというと、然にあらずというのがまたいいところで、次回はこの辺について実感してみたいと思います。
しかしあれだね。しこたま酔っぱらった酒が抜けた時って、こんな感じで余計なおふざけも思いつかない平坦な文章になるのね?
でもないか?
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