『艶かしいっ!』
読み方はナマメカシイね。
前回のアーサーブラウンは色々見ていた中のひとつですが、何がそげに艶かしかったと言えば、
レーザーディスク
の映像でございます。
また始まったよ、オヤジの戯れ言じゃん?
まぁまぁそういわずにおつきあいを。
切っ掛けはある夜例の如く酔っぱらって、
うぉ〜!"Kick out the Jams"の映像が観たいっ!
となったのですが、
相も変わらずネット上にはBEAT CLUB(MUSIK LADEN)時の完璧ヴァージョンがないっ!!
これはリハーサルテイクでイマイチ爆発力に欠けるんですよな。
これが本ちゃんテイクなんですよ。ドラマーがサングラスしてないのが目印ね。
でも冒頭のキメ台詞"KICK OUT THE JAMS MOTHER FUCCCKERRRRRR !"が何とカット!
前にも書きましたがあれは歌舞伎の見栄と一緒なのにねぇ。
最後もフェイドアウトだし。
この動画が一番惜しいっ!
ウェインクレイマーのクルクルッも観られるし。BEAT CLUBではカットされていた前半の唄部分がしっかり入っているにもかかわらず、最初のキメ台詞は無し。おまけにやりきった感満点のエンディングの最後の音がカット!!
あ〜くやし!
んダバしょうがねぇからたまにはレーザーディクでも引っ張り出してみるかってんで観たのがこちら。
ウチのレーザーのプレイヤーは、長年使っていたのが壊れて、中古で安く買ったものでリモコン無し、しかもチャプターサーチが効かなくなっているという状態のものなので仕方無くアリスクーパーやらフロ&エディとか観てやっとこMC5登場(ビーフハート隊長も良かったけれどね)!
これがまぁアナタ、画が艶かしいのよ!
ウエインクレイマ−のキンキラ衣装がやたら目に痛いなぁと思っていたら、おや、それだけではないぞ!
動きがやたらと生々しい!!
これって、いろんなDVD LIVEを観ていて何となく感じていたデジタルっぽさというか、 LIVE感の無さの対極じゃん!
実はそのちょっと前に、最近買ったBlu-rayプレイヤーで"DVD"ソフトを観るとやたらキレイな事にびつくりしていたのですが、まぁそれは解像度の問題かなそれまでのDVDプレイヤーがオールリージョンをイイ事に何処産だか解らぬ安物なのか、でもそのパイオニアのBru-rayプレイヤーだって6千円だしね。
しかし、そのブルーレイ云々とは次元の違う生々しさが、なんとなんと一巡して『何者だ?』と言われるレーザーディクスから飛び出して来たのにはビックラこきました。
レーザーディスクはアナログだからか?
真っ先に頭に浮かんだのは、この疑問です。
でも、CDとアナログレコードの様に、データのピックアップ方式そのものが全く別物というほど、DVDとレーザーディスクは乖離しておりますまい。
色々検索してみると、どうやら『圧縮』の問題のようですね。
この辺のデジタル技術になると想像のレベルにしかならないほどの知識の持ち合わせなのでご勘弁ですが、アナログデータをまんま収録したレーザーと、圧縮が当たり前のDVDの差?
う〜ん、収録時のアナログか否かもデカイと思うのですがどうでしょう?
何層だとか字幕切替だとかで便利なのはイイのですが、アナログデータまんま収録ならレーザーのあのデカさでもいいんじゃんよというのも道理じゃないの?
これ以上技術の話は広げられないので、手持ちのディスクを引っ張り出してあらためて観たのものをご紹介。
先のBEAT CLUB "CRAZY WORLD"ではNYドールズのイカレポンチ具合も非常にナイスでしたが、同シリーズの目玉はやはりこれか。
またエマーソンのキンキラ衣装がまぶしいEL&Pからスタートするこちら。
クリムゾンのこの時収録されたフルヴァージョンはYouTubeで観ることができますね。
そういえば、ソフトマシーンのこの時のフル物の"DVD"がありましたので観比べてみました。
ハッハ、やっぱり。
エルトンディーンのサックスの指の動きが生々しく映し出されています。もちろんレーザーディスクの方。
DVDは何だかやってんのは解るけど... って感じ。
この違和感って何かに似てるなぁと思ったのが、CGで作られた映画のシーンってやたらめったらビックリさせるほどの派手なアクションやらアクシデントやらを大仰にそれこそ『リアルっぽく』作りますが、ドンガラガッシャンやってる割には、インパクトが薄いというか、まぁ、何かスゴいことが起きたんだろうというこちらからの歩み寄りが無いと成立しないというか。あれですよ。
特に音楽モノはギターの指の動きとかドラムのスティックとか、歴然ですよ。
はい次。
これも素材がビデオ撮りですから期待してみたら期待通り!
ピアソラのバンドネオンのボタンのくすんでいる感じとか、もちろんその指の動き!
これほど胸打つ名演は、これだけリアルに伝えてこそお客さんも満足というものでしょう。
んじゃこれはどうじゃ!
未DVD化です。
もともと紗が掛かっている映像演出なのでどうかと思いましたが、なんのなんの大満足でんがな。
表情やら何やら、これだけの表現力なんですからそりゃまぁひとしお。
いい加減メートルが上がってきましたので、最後の『嵐が丘』では泣きながら「ケイティ〜」と銅鑼声張り上げて画面に手を振っていたのはいつもの通り。
未DVD化ではこちらも。
さらに酔っぱらって来たので最後のパープルレインでまた悶絶。
イカン!ヘリコプターの様な音声ノイズが出て来た。
このプレイヤーも寿命かなぁ。
ケイティも殿下も過去映像を決してDVDやBlu-ray化なさるおつもりが無いようですが、ボートラとか無しでイイから『圧縮』なしでイマのメディアでリリースするってこと出来ないのかなぁ。
ということで、皆さんも押し入れに入れっぱなしのレーザーディスクプレイーヤーを引っ張り出して繋いでみるのも一興ですよ。
テレビは地デジの時に買い替えたんでしょうからそれに繋いでDVDと観比べてみたらハッとするかもよ。
コメント
ソフトはどんどんデジタル化されていますが、如何せんリスナーである我々は生身の人間(アナログ)なので、デジタルとの一体化をDNAが拒絶しているのかも知れません。
まぁ、最近の若者はすっかり電脳化されているようにもおもえますが・・・。