ハロー,ハロハロ


ワァオ!こんな長いヴァージョンあったのね。




隣に座ってトークボックスの不思議に浸ってるのはデイヴィッドフロスト。

イギリスの名司会者でニクソンのインタビューやらなんやらで... 
大変人気のあった人なのでしょね。"we love you~ "とその後に続けて"close to you"。
カーペンターズでおなじみですが、このスティーヴィのトークボックスヴァージョンが一番好きです。

これもイイなぁ。

ボスお得意のバカラック長尺ヴァージョン。

ちなみに日本人のカヴァでは小川知子が一番好きです。
映像は見当たらないのでベスト盤買って聴いてみてチョね。
サビの所の歌詞は、
"On the day that you were born the angels got together
And decided to create a dream come true
So they sprinkled moondust in your hair of gold
and starlight in your eyes of blue"

こちとらたまにビゲンのお世話になってる白髪まじりだし、瞳も黒だよ悪かったね。
なんてスネちゃいけませんね。
さてこのチャーミングなラヴソングがアンプいじりと何の関係があるのでしょうか?

「マロリーちゃん再び」の回の最後にちょこっと書きましたが、『アランブラッドリィ(Allen Bradley)のカーボンコンポジット抵抗を使うと生まれるマジック』というのを遂に検証してみよじゃないのってことで本日やってましたのさ。

何事かというと、以前ToneTubbyのスタッフにあれこれアンプの音の相談に乗ってもらった時に教えてもらったウチのひとつが、Allen Bradleyの効能です。

どこぞに書き込まれていたのであろうその原文をweblioとか駆使して訳してみた所、簡単にいうと(というか、あんまり専門的すぎる電気ネタはそこそこに斜め読み)プリアンプセクションのプレート抵抗にAllen Bradleyを使うと、ハーモニックディストーションが生まれ、まるでノートに"halo(ヘイロー:天使の輪,後光)"が加わった様なウォームな音になるそうな。

まぁ、なんて素敵なお話なんでしょう。

ハーモニックディストーションとはこれまた簡単にいうと倍音ですな。
オーディオではこれがあまり余計に乗らずノイズも少ない金属抵抗(Daleとか?)をチョイスってことになるのでしょうが、ギターアンプはね、お解りでしょ?ということ。
でも、往年のWestern ElectricやマッキントッシュのアンプではAllen Bradleyの抵抗が指定だったというし、その辺は紙一重というか、順当とされている判断の切り口では通用しないのかもね?音や電気の気持ちになんないと。でも聴いて心地良いのは人間様だしね。

兎に角そういう事で、我が愛機ampeg B-25にその天使の魔法を加えてみようじゃないのというわけ。
さっきのサビの歌詞でいうと、B-25から放たれる音が月影や星屑をちりばめた様になるなんて夢のようじゃない?んならそれを叶えてみようじゃないの。
するってぇと、オイラが天使なのかえ?

『マロリーちゃん再び』にも追記しましたが、最近嬉しい事に拙ブログへのアクセスが大変増えています。
なので、久々にこの注意書きを入れておきますね。

*何も知らずにアンプの中身を開けるのは自殺行為です。 コンセントを抜いてしばらく経っても、アンプ内部には様々な箇所に数百ボルトの電気が蓄電されており、うっかり触るとなればホントにあの世行きです。私自身、電気回路知識には疎い身ですが、いの一番に勉強したのが、この蓄電を解除する方法です。器具も手づくりしました。


こちらが注文したAllen Bradleyのカーボンコンポジット抵抗。
ちなみに今はもう作っていないヴィンテイジものです。






どれもAllen Bradleyあるあるの(カラーコードより)実際の抵抗値高めですが、極端ではありませんな。

こちらが先日までの写真


こちらがAllen Bradleyに付け替えた図。

えらく太い抵抗ですが、それもそのはず1Wヴァージョンです。
B-25の回路図では指定は1/2Wですが、金属抵抗に比べノイズが大きいAllen Bradleyは、耐W数を上げる事でノイズ対策できるのだとか。

してして?天使の輪っかは現れたの?

いや〜、これほど如実にだとは期待していませんでしたっていうことは、そう、大成功です!
ひと言でいうと、ウォームっつっても、音が籠り気味に太くなったって事ではありませんよ。
確かに音にオーラ的なものがまとわりついて太くなっている印象です。
くどいようですが、超高域をカットして音を太くして行くというのとは全く別次元の変化という事です。

別の言い方をすれば、
『やぁ、やっと会えたね』
という、イイアンプの音ってこうだよねと、大切な事を思い出した感覚です。
これ結構大事なポイントだな。こんどVIBRO CHAMPでもやってみよっと。

あそっか、今回のタイトルはですね、信じるか信じないかは... ってことで。

お祝いにツナとバジルのパスタを作りました。



コメント

t.coda さんのコメント…
「超高域をカットして音を太くして行くというのとは全く別次元の変化という事です。」との事ですが、他の方のブログには「ナローレンジで高域がでない。ディテールが飛んで雑味が多い。」と評価されており採用するか検討しておりました。ただ、1Wではなく1/2Wなので少し細かいところは違うのかもしれませんね。それでも・・「一部のマニアに愛用されるのも頷ける!」とのコメントもあります。1Wは高域もシッカリと出ているのですね。アンプにもよるのかもしれませんね。

ラブとしや さんのコメント…
t.codaさん、コメントありがとうございます。

そうですね、実はこのampegB-25では大成功だったのですが、HIWATT DR-103では上手くいきませんでした(http://lovetoshiya.jugem.jp/?eid=75)。

アンプによって違うのかもしれません。これもアナログマジックですね。