♫折れたヘッドの〜裂け目〜から〜、あなたの出自が〜解る〜の〜よ〜♫
見よ!
往年のリッチーブラックモアよろしく、Fenderヘッドのポコンと出っ張った丸い部分が欠けちゃってます。
してトンがったところを丸めてンなまま使おうとした努力が伺えます。
うわぁ〜、こんなところにも裂け目が。
オーストリアの警察に取っ捕まって憤懣遣る方無い怒りをミュンヘンのステージのラストでぶちまけた様なリッチーブラックモアのごとく、全てを注ぎ込んでヘッドを打ち付けたのでしょうか?
1969年製コンペティション『オレンジ』マッチングヘッドなのに?
おーかわいそに!
かくなる上は身共がなんとかしてあげようぞとネックのみebayに出品されていたのを手に入れました。安かった上に値引き交渉もできたしね。
さっきのコンペティションマッチング云々とはこのことね。
1969〜71年までリリースされた、ボディと同色にペイントされたこの3色の中でもオレンジカラーは極々数が少ないんだそうです。
左から"16"は60's Fenderを受け継ぐマスタングのモデルナンバーですね。
"354"はbatch or lot code、つまりロットナンバー、"109"は1969年の10月、"B"はお馴染みBネックね。
これはめっちゃくっちゃイイネックなんじゃないのもしかしてー!
1969〜1971年ネックは60年代寄りなのよと、以前どこかで読んだ覚えもあります、
このヘッド形状のまま使用も考えましたが、60年代後半Fenderの厚みのあるヘッドってこの時代の音の要素であろうし、その厚みのある丸い部分が無くなってちゃこのネックの元々のポテンシャルもやはり欠けたものとなってしまうのでは?と大層妄想にふけった結果、失われた丸部を再生してみようとその実やってみたかったんですのでやってみました。
運よく『ハードメイプル』をお好きなサイズと厚みにカットして販売してくれるサイトを発見。
ヘッド厚は15mmなので、加工の余裕を持って16mm厚でオーダー。
おー、やってるねぇー!
部屋の奥で眠っていたトリマーを引っ張り出し、ベアリングが付いた刃(ビット)も注文して、今年始まって以来の大事業に大コーフン。
リビングのフローリングをおが屑だらけにしても一切後ろめたいと思わないのは独り者の特権でしょうか?
ヘッドの下に挟んである板にならってトリマーで一直線にカット。
オリジナルのラインと、裂けた&裂け後に形成されたラインをギリギリで断ち切るラインが下の板の縁ラインなんですね。
一発でスパッと真っ直ぐに削り取ると気持ちいいですねぇ。2回ほどやり直しましたが。
この後の行程は一か八かで超ビビりながら行っていたので写真撮る余裕ありませんでしたので悪しからず。
で、
おお!素晴らしいじゃないですか!
まさに成形を行った感に溢れ感無量。
木目もなんとなく合っていませんか?
根性入れてやればできるじゃない!素敵よ♡
ん?
なんですかーこれはー!
思わず金八が登場するのもごもっとも。さっきは木目を合わせてなんて言っておいてこの仕上がりですからね。
おっかしーなー、塗装する前はこんなに色の差無かったんだけどなー。
単に丸部をタイトボンドで貼り付けるだけでは心許ないと、ならば丸部からオリジナルヘッド部に到達する補強材を仕込もうと帰りの電車の中で天才的ひらめきを得たのは良いのですが、途中下車したホームセンターでテキトーに買ってきちゃった丸棒なので、まぁ薄々予想していたし、本人全く気にして無いし、弾いてる時見えるわけじゃ無いしね。
でもこの部分このまま?
ここだけオレンジ塗って色合わせるのは無理だし、マッチングヘッド用のこの白ロゴデカールが手に入ればリフィニッシュもありかなと思いましたが、このままだとちょっとサビしいですね。
前にご紹介したハードケース同様、フォードマスタングのロゴでも入れますか?
うん、それイイかも!
ケースと同じこれ?
んーむしろこっちかな?
ウマ〜のマークの参考書ならぬ、野生ウマと3本ライン。
おーナカナカインじゃん?
ならばこれも以前ご紹介した刺青シールシートにプリントアウトして、と思ったらプリンターが壊れた!
しかーしせっかくの思いつきに思わぬ障壁が立ちふさがってもさらなるアイディアでなんとかしちゃおうというのが私の良いところ。
せっかくの思いつきのポジティヴなベクトルを失わせるのがヤなんですね。
するとこんなものを見つけました。
おー、まさにエンブレムとして貼り付けちゃう?ヘッドに合わせて余計なとこ切り取ってね。
で、レッツラゴーしてみました。
えっ?ダサい?
・一気に現物感。
・なんでゴールド?
・青ラインが黒になってんのがねー。
・目が死んでる。
・受験研究社の方が良かったんじゃ?
脳内ネット上の反応が数々よぎりますが、これ付けんのも大変だったのよー裏側の立体をひたすらペーパーでシャカシャカやって平らにして。もうアロンアルファで付けちゃったからイイの!これで。
兎にも角にも、貴重なネックを立派に再生できて目出度し目出度し。
あとはボディとのマッチング、調整etc.とまだまだやることたくさん!
でも嬉しくなっちゃいますね。
なんで?
遠い道のりが待っているから走り続けるのよ。
また自由になるために。
老いぼれない様風になって走るのさ。
ん〜この曲大好き。
今日みたいに涼しい風が気持ちイイ日にはピッタリ。
でもこのアルバムって全編夜のイメージというか手触りなんですよね。
マスタン子が仕上がったらこの曲のソロでもバリバリ弾きまくるのもイイね。
でもどっちかって言ったらマイケルマクドナルドのコーラスの真似を極めたし。
そうそう、前回の告知の通り、いい加減このマスタン子ちゃんの全貌を明かさなくっちゃね。
では、
じゃじゃ〜ん!
えっ?アンティグアなの??
まだまだつづくよ〜!
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